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室屋成への“スシ発言”炎上でクビも…独解説者がアーセナル戦で電撃復帰か

室屋成 写真:Getty Images

 ハノーファー所属の日本代表DF室屋成(28)は昨年3月、ドイツ人解説者から差別発言を受けていた。その解説者はドイツメディア『ドイツ・スカイスポーツ』を解雇されていたが、日本代表DF冨安健洋(23)を擁するアーセナルの練習試合で現場復帰するようだ。4日、ドイツメディア『TAG24』が伝えている。

 室屋成は昨年3月6日、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第24節・エルツゲビルゲ・アウエ戦で試合終了直前にシュートを外し、勝ち越しゴールを奪えなかった。決定機を逃した同選手に対して、ヨルグ・ダールマン氏(63)が「これが決まっていたら、彼にとってハノーファーでの初ゴールとなったかもしれない。彼が最後にゴールを記録したのはスシの国でのことだ」とコメントを残すと、「スシの国」という表現が人種差別にあたるという意見が噴出していた。

 またダールマン氏は2020年12月、DFBポカール(ドイツ国内カップ戦)2回戦のウニオン・ベルリン対パーダーボルンの試合中に「ロリス・カリウスは、ウニオン・ベルリンでもベンチを温めることになりそうだ。恋人のソフィア・トマラとゆっくり過ごせそうだね。私も彼女と一晩をともに過ごせるなら控えに回りたいよ」とコメント。当時ウニオン・ベルリンに所属していたGKロリス・カリウス(29)に対する不適切発言が炎上していた。

 そんなダールマン氏は、昨年3月13日に『スカイスポーツ』のサッカー番組から降板。クビ宣告を受けてから1年以上サッカー番組に姿を現していなかったが、オーストリアのテレビ局『ServusTV』で解説業を再開するとのこと。今月8日の練習試合・アーセナル対ニュルンベルクや、9日のベシクタシュ対ベルダー・ブレーメンで解説を務める予定だという。

 なお英メディア『フットボール・ロンドン』が先月29日に伝えたところによると、アーセナル所属の冨安健洋は休暇のため、チームに戻っていないとのこと。アーセナルはトレーニングキャンプ実施のためドイツに滞在しているが、ダールマン氏が冨安健洋のプレーを解説することはないかもしれない。