Jリーグ 清水エスパルス

清水移籍に難色か…21歳FWにブラジル2部から関心と海外報道

カイオ・ビダル 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは、ブラジル1部SCインテルナシオナルに所属するブラジル人FWカイオ・ビダル(21)の獲得を逃す可能性があるようだ。6月30日、ブラジルメディア『Eu Pratico Sport TV』が伝えている。

 清水エスパルスは成績不振により平岡宏章監督の解任すると、ブラジル2部ヴァスコ・ダ・ガマからゼ・リカルド監督の引き抜きに成功。新体制のもとでJ1残留を目指す中、今夏の移籍期間における補強が噂されている。

 またブラジルメディア『TORCEDORES』は先月18日、清水エスパルスがカイオ・ビダルやブラジル1部アトレチコ・ミネイロ所属のFWアデミール(27)の獲得に向かっていると報道。アデミールに関しては清水エスパルスが移籍金250万ドル(約3億4000万円)のオファーを提示したものの、アトレチコ・ミネイロは1000万ドル(約13億5000万円)を要求したとみられる。一方カイオ・ビダルについては、清水エスパルスと同選手の代理人による交渉開始が伝えられていた。

 しかし、清水エスパルスのみならずブラジル2部のスポルチ・レシフェもカイオ・ビダルの獲得に興味を示している模様。『Eu Pratico Sport TV』は選手サイドがすでにECバイーアからのオファーを拒否しているほか、Jリーグ移籍は望んでいないと伝えている。

 カイオ・ビダルは、2020年にSCインテルナシオナルのトップチームへ昇格。2021シーズン前半戦では右サイドでレギュラーを張っていたが、昨年8月から出場機会が激減。今季はカンピオナート・ガウショ(リオグランデ・ド・スル州選手権)で11試合中2試合の先発出場にとどまったほか、5月中旬以降はリーグ戦ほぼ全試合でベンチ外となっている。

 なお清水エスパルスは、すでにオーストリア1部のSKラピード・ウィーンから日本代表FW北川航也(25)を獲得。一方でU21日本代表FW鈴木唯人(20)は以前から海外移籍が噂されている。今夏の移籍ウインドウをへて、前線の顔触れが多少変わるかもしれない。