日本代表・海外組 海外日本人選手

守田英正巡りトルコ強豪から批判が「サンタクララ会長は最後の最後に…」

守田英正 写真:Getty Images

 CDサンタ・クララ所属の日本代表MF守田英正(27)は、スポルティングCPへの完全移籍が秒読み段階となっている。その中、スュペル・リグ(トルコ1部)のフェネルバフチェからCDサンタ・クララに対する不満が沸き起こっているようだ。9日、トルコメディア『61Trabzonhaber』が伝えている。

 スポルティングCPによる守田英正の獲得交渉では、先月下旬に「移籍金380万ユーロ(約5億1000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)」という条件でCDサンタ・クララとの合意が伝えられている。

 また、選手サイドとは年俸50万ユーロ(約6800万円)の4年契約を結ぶことで合意したほか、一部のポルトガル国内メディアは4500万ユーロ(約61億4000万円)の契約解除条項が設定されたと報道。選手本人がプレシーズントレーニング開始日の今月27日にもチームに合流するため、スポルティングCPは今月中にも守田英正の獲得を公式発表するとみられる。

 そんな守田英正は、昨年8月末にフェネルバフチェ移籍間近に迫っていると伝えられていた。しかし、CDサンタ・クララはクラブ名こそ伏せたものの、移籍金500万ユーロ(約6億5000万円)という条件でオファーが届いたことを公表。契約解除条項の設定額である1000万ユーロ(約13億3000万円)を満たしていなかったため、同選手の売却を拒否したことを明かしていた。

 これについて『61Trabzonhaber』は「フェネルバフチェはCDサンタ・クララでプレーしていたモリタを欲しがっていたが、この移籍が最後の瞬間に実現しなかったことに失望している。CDサンタ・クララの会長兼株主であるイスマイル・ウズン会長がモリタの移籍について最後までフェネルバフチェに『OK』を出し、最後の最後になって断った」と主張。CDサンタ・クララ側の交渉のやり方を批判している。

 また、フェネルバフチェは今夏の移籍期間でCDサンタ・クララからブラジル人MFリンコン(23)の獲得を目指している模様。ただ『61Trabzonhaber』は「イスマイル・ウズン会長はリンコンの移籍でも同じことをすると考えらえる」とし、CDサンタ・クララに対する警戒感を強めている。

 守田英正にはフェネルバフチェのみならず、ガラタサライやプリメイラリーガの強豪ポルト、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のハル・シティなどからの関心も過去に伝えられていた。フェネルバフチェとCDサンタ・クララの関係は、同選手の移籍破談もあり悪化するかもしれない。