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「前田大然の来季が心配だ」セルティックの宿敵OB戦々恐々!プレー面の長所も解説

前田大然 写真:Getty Images

 セルティック所属の日本代表FW前田大然(24)は1日、レンジャーズとのダービーマッチで先制ゴールをアシストした。そんな前田大然に対しては、レンジャーズOBのアラン・ハットン氏がより一層警戒感を強めているようだ。3日、英メディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。

 前田大然は今月1日開催のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)の優勝プレーオフ第2節・レンジャーズ戦で先発出場。21分にペナルティエリア左でパスを受けると、ドリブルで縦に仕掛けてゴール前へグラウンダー性のクロスを供給。これをFWジョタ(23)がワンタッチで押し込んでいた。

 セルティックは67分にザンビア代表FWファッション・サカラ(25)に同点ゴールを決められたが勝ち越しゴールは許さず、1-1で試合終了。2位レンジャーズとの勝ち点差を「6」のままキープすることに成功し、リーグ優勝へ近づいている。

 この試合では、かつてレンジャーズやトッテナム・ホットスパー、スコットランド代表でプレーしていたアラン・ハットン氏が解説を担当。同氏は『フットボール・インサイダー』の取材を受けた際、「フォワードにとって大事なのは客観的であることだ。ゴールを決めるのは簡単なことではない」

 「サカラとマエダに共通しているのは、動きが優れていることだ。ゴール前のクロスや、あの走りもそうだね。だが、サカラとマエダにはちょっとした違いがある。サカラは積極的に飛び出して、シュートを打ちたがる。マエダは頭を上げて他の選手を探す。チームメイトがより良いポジションをとっている時を把握するのだ」とサカラと前田大然の比較を行った上で、前田大然のストロングポイントを解説している。

 そして「マエダは(日本で)長いシーズンを終えて、また新たなシーズンに突入したことを忘れてはいけない。ここまでずっと長い時間プレーしてきている。今シーズンが終わってゆっくり休めば、もっといいマエダを見ることができるかもしれない。それは誰にとっても心配なことだ」とコメント。レンジャーズOBの立場として、前田大然のさらなるレベルアップが期待されることを憂慮している。

 なお前田大然はセルティック加入以降、ここまで公式戦13試合に出場して5ゴール2アシストをマークしている。疲労蓄積が心配される中、アンジェ・ポステコグルー監督のもとで着実に結果を残しているだけに、来季はライバルクラブにさらなる脅威を与えるかもしれない。