日本代表・海外組 日本代表

ハリル解任は確実か!モロッコ代表が今月末に解雇通告と海外報道

バヒド・ハリルホジッチ 写真:Getty Images

 日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏はモロッコ代表をFIFAワールドカップ・カタール大会出場に導いたが、今月末にも解任されるようだ。20日、クロアチアメディア『net』が報じている。

 同氏は日本代表の監督解任後、2019年8月にモロッコ代表監督に就任。グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、W杯本大会出場を決めていた。

 一方、ハリルホジッチ氏は日本代表監督時代にも一部選手との確執が噂されていたほか、モロッコ代表でもチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やアヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)を代表チームから追放。同監督の強硬なやり方にモロッコ国内から批判の声が上がっていた。

 また、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏は今月上旬、モロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。W杯前のハリルホジッチ監督解任を視野に入れていることを明かしていた。

 さらにモロッコメディア『Lions de L’atlas』は17日、指揮官本人が現在フランス国内で休暇を過ごしていることを報じている。

 その中、『net』はモロッコ国内の情報筋として「ハリルホジッチは今月末にも解任となる。FRMFは5月1日をもってハリルホジッチとの契約を解消する」と報道。モロッコ国外に滞在していることにふれた上で「モロッコの労働法によれば、外国人労働者にあたるハリルホジッチについては、本人の目の前でしか解雇を通知することができないため、来週の入国を待つことになる」と伝えている。

 なおFRMFはすでにハリルホジッチの後任候補選定に着手している模様。フランス語を話せる人物をリストアップしており、元レスター指揮官のクロード・ピュエル氏、ローマやオリンピック・マルセイユを率いていたリュディ・ガルシア氏、それに元フランス代表監督のローラン・ブラン氏の3名を上位候補に挙げているとみられる。

 日本代表を率いていた時も、ロシアW杯本大会開幕2カ月前の2018年4月に解任となっていたハリルホジッチ。史上初めて4大会つづけて代表チームをW杯出場へと導いていただけに、モロッコ代表でもW杯前にチームを離れるようだ。