Jリーグ

個性的な見た目のJリーグマスコット6選。モチーフはカブ!?ツル!?

Jリーグマスコット総選挙2022 写真:Getty Images

サッカースタジアムを彩る要素の1つであるJリーグクラブのマスコット。毎年リーグ開幕に先駆けては「Jリーグマスコット総選挙」が開催されており、2022年もJ1・J2・J3クラブの54体のマスコットがアプリやSNSでの投票期間を経て2月に順位付けされている。

ここでは2022年の総選挙の中でも、特に個性的な6つのマスコットに注目してみよう。ただカッコいい、もしくは可愛いだけではない、クセになる「推し」を見つける一助になると嬉しい。検索していただけるとさらに個性の強さに驚くことだろう。


カブレラ(川崎フロンターレ)

川崎フロンターレには「ふろん太」「ワルンタ」というマスコットがいた中、2014年から仲間入りしたのが「カブレラ」だ。2022年の総選挙では12位に位置している。実は、元々クラブのマスコットとして誕生したわけではない。

遡ること2004年、当時フロンターレのスポンサーを務めていた日興コーディアル証券のキャラクター「ピーカーブー」として誕生しスタジアムに来場していた。しかし同社が社名をSMBC日興証券へと変更し、商品サービス自体も終了したため活動が困難に。2014年6月14日のファン感謝デーを最後に活動終了が発表された。

ところが同日、フロンターレサポーターたちからの人気が根強いことから、このキャラクターが川崎フロンターレに委譲されたのだ。そして公募によって、2014年8月に名前が「カブレラ」に決定。カブながら可愛さを備え、人気は高い。

さらに、2022年4月23日には岩手県陸前高田市のゆるキャラである「たかたのゆめちゃん」と挙式を行い、パートナーになることが発表されている。挙式と披露宴は同日、川崎市川崎区の複合商業施設「ラ チッタデッラ」で行われる予定だ。”下部”組織推しのカブレラは、Jリーグ屈指の強さを誇るフロンターレの一助となっている。


キヅール(いわてグルージャ盛岡)

スペイン語で「鶴」という意味を持つ「グルージャ」がクラブ名となっている、いわてグルージャ盛岡。2014年からJリーグに参入したものの、マスコット不在の時期が続いていた。

念願のマスコット誕生に向け、大きな一歩を進めたのが2017年。一般公募で集めた4体の候補から投票で新マスコットを決定することに。可愛い見た目の3体と共に投票が行なわれたが、結果はこの「キヅール」が過半数の票を獲得し圧勝。その後7月の立体化プロジェクトによって立体化され、2017年10月にお披露目となった。

2021年8月には「緊急入院」したものの、9月13日に無事に退院。折鶴から黒い足が生えたような衝撃的な見た目は全マスコットの中でも異彩を放っており、関連グッズも好評だ。2022年の総選挙では27位。


ガイナマン(ガイナーレ鳥取)

正式な名前は「強小戦士ガイナマン」。日本書紀に書かれた「鳥取」の由来にちなみ「白い鳥」がモチーフとなっている。2011年にJ2リーグに参入したガイナーレ鳥取のマスコットが発表されたのは、2012年2月のこと。それこそがJリーグのマスコットで初となるヒーロー系の「ガイナマン」だった。

制作したのはアニメ制作会社ガイナックス。直接の関係性があったわけではないが、鳥取県の方言である「がいな」繋がりがあったという。

ガイナマンはスタイリッシュな体系を生かし、試合の際にはアクロバットを披露。さらに活躍はクラブ内だけにとどまらない。ガイナーレ鳥取を盛り上げるとともに「鳥取県」の魅力を県内外に発信するため、「ガイナマン体操」を幼稚園や保育園などで披露してきた。子供に人気の「ヒーロー」は、強みをしっかりと発揮している。2022年の総選挙では43位。

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名前椎葉 洋平
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