Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島移籍は消滅?ベトナム代表MFが欧州挑戦間近に。元G大阪・中村敬斗と共闘か

グエン・クアン・ハイ 写真:Getty Images

 ベトナム代表MFグエン・クアン・ハイ(24)は今月中旬にハノイFCを退団。明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズが新天地候補と伝えられていたが、どうやら欧州移籍間近となっているようだ。20日、ベトナムメディア『ベトナム・エクスプレス』が伝えている。

 身長168cmで左利きの同選手は、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選では全10試合でスタメン出場するなど、ベトナム代表の中心選手として活躍。昨年12月5日から今年1月1日にかけて行われたAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では6試合中5試合で先発出場して2ゴール2アシストをマークしていた。また、2015年からハノイFCでプレーしていたが、選手サイドとクラブ幹部による契約延長交渉が決裂。今月12日をもって契約満了によりハノイFCを退団している。

 そんなクアイ・ハイの去就については、欧州複数クラブが関心を寄せているとインドネシアメディア『BOLA TIMES』が今年1月末に報道。くわえて選手サイドが北海道コンサドーレ札幌からのオファーを拒否したと伝えられていた。

 また、タイ紙『TNN』は同選手の新天地について「ヨーロッパに移籍するという噂が飛び交っていたが、日本のトップクラブで挑戦することにある」と報道。くわえて、Jリーグ関係者の話として「現在は鹿島アントラーズが彼の移籍先として有力視されている」と伝えていた。

 しかし『ベトナム・エクスプレス』の報道によると、クアイ・ハイはLASKリンツ(オーストリア1部)と仮合意に達したとのこと。LASKリンツは現在下位6クラブによる1部残留プレーオフを戦っており、5月21日に今季の全日程が終了する。同選手の今後について『ベトナム・エクスプレス』は「彼はLASKの状況に基づいて、最終的な決断を下すことになる。現在、オーストリア1部で2位のSKシュトゥルム・グラーツなど、他のオファーを検討することも可能だ」と伝えている。

 その上で「大きな変化がなければ、5月にドイツでサポートチームに合流する。その後オーストリアに移動し、メディカルチェックや施設訪問などを経て、LASKリンツと3年契約を結ぶ」と報道。LASKリンツが1部残留を果たした場合には正式に契約を結ぶという見方を示している。

 なお、『ベトナム・エクスプレス』はクアイ・ハイのハノイFC退団の背景について「ハノイからは年俸面など魅力的なオファーがあった。しかしクアン・ハイは海外でプレーする道を探すため、契約の延長を拒否した」と説明している。

 Jリーグ挑戦の可能性も報じられたクアイ・ハイ。キャリア初の欧州挑戦で、かつてガンバ大阪でプレーしていたFW中村敬斗(21)のチームメイトになるかもしれない。