Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM監督の“神采配”にベトナム紙脱帽!「スタメン予想できず…」レオ・セアラにも言及

ケビン・マスカット監督 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは今月16日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ初戦でホアンアイン・ザライFC(ベトナム1部)を2-1で下した。試合後、ベトナムメディアからは横浜F・マリノスのケビン・マスカット監督がとった戦略や起用法が「予想できないものだった」という見解を示している。

 横浜F・マリノスはACLグループステージで全北現代(韓国1部)、シドニーFC(オーストラリア1部)、ホアンアイン・ザライFCと同組に。ベトナム南部・ホーチミンでの集中開催となっており、今月16日から来月1日にかけて6試合を戦う。

 ホアンアイン・ザライFCとの一戦は、ベトナム人サポーターがスタジアムに多く詰めかけるなど完全アウェイの雰囲気の中で迎えた。それでも横浜F・マリノスは19分にブラジル人FWレオ・セアラ(27)のゴールで先制すると、25分にもレオ・セアラが追加点をマーク。31分にMF喜田拓也(27)のオウンゴールで1点差に詰め寄られたが、後半も高いポゼッション率で主導権を握り2-1と勝利している。

 ベトナム紙『LAO DONG』は横浜F・マリノス率いるケビン・マスカット監督の戦術に着目。「マスカット監督が選手に対して積極的にスローインさせたのは、AFCチャンピオンズリーグの試合が気候やホームチームの強さなど、つねに予測不可能な要素が多いと考えていたため」と伝えている。

 また、『LAO DONG』は「ホアンアイン・ザライのキャティサック・セーナームアン監督は、相手チームの先発メンバーを予想できなかった。横浜F・マリノスの先発メンバーには、レオ・セアラなど最近ほとんど出場していない選手が5、6人いた」とマスカット監督の起用法がホームチームに混乱をもたらしたという見方を示す。

 そして2得点をあげたレオ・セアラについては「ここ最近ほとんどプレーしていなかった。マスカット監督はプレーへの意欲とモチベーションを見出すことができるようにするために、レオ・セアラを先発起用した」と説明している。

 横浜F・マリノスのACL開幕戦にあたっては、試合前に一部のベトナムメディアが「(ポステコグルーが率いていた)2019シーズンと比べると、現在このチームのサッカースタイルはそこまで美しくない。かなり弱くなった」と酷評していた。その中でもマスカット監督のマネジメントが功を奏し、初戦で勝ち点3をつかんだことはグループステージ突破にむけて好材料となるはずだ。