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板倉滉、シャルケ完全移籍へ前進か!リーグ首位浮上でクラブ幹部示唆

板倉滉 写真:Getty Images

 シャルケ所属の日本代表DF板倉滉(25)は今月9日のリーグ戦でゴールを決めて、チームに勝利に大きく貢献した。その板倉滉の去就についてクラブ幹部がコメントを残している。11日、ドイツ紙『WAZ』が伝えた。

 板倉滉は東京五輪終了後の昨年8月19日にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍。2日後の2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第4節・ヤーン・レーゲンスブルク戦でデビューすると、第5節・フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦以降は全25試合でスタメン出場していた。

 その中で迎えた第29節・ハイデンハイム戦では中盤の一角で先発出場。1-0で迎えた52分にペナルティエリア内でパスを受けて2度の切り返しで相手選手を交わすと、右足を振りぬいてゴールネットを揺らしている。

 そんな板倉滉については、マンチェスター・シティとシャルケの取引に盛り込まれている買い取りオプションが450万ユーロ(約6億1000万円)と伝えられている。また、シャルケの幹部はクラブがブンデスリーガ昇格を果たした場合にのみ、買い取りオプションを行使することを複数回にわたり示唆していた。

 その中、シャルケのルーベン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)はドイツ国内メディアのインタビューで「我々は(リーグ戦の)残り5試合に集中しており、その後に何ができるかじっくりと考えることになる」とコメントしつつも「センターバックでプレーしようが、6番(ボランチ)でプレーしようが、イタクラはチームに多くのものをもたらしている」と語るなど、ここにきて完全移籍での獲得に前向きな姿勢を見せている。

 なお、シャルケはハイデンハイム戦での勝利によりリーグ首位に浮上。ただ、ブンデスリーガ自動昇格圏外の3位ザンクトパウリとは勝ち点1差であり、依然としてし烈な昇格争いを繰り広げている。