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古橋亨梧は控え要員?ポステコグルーの発言に英紙注目「監督は悩むだろう」

古橋亨梧 写真:Getty Images

 セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧(27)は来月中に復帰した場合でもベンチ要員となる可能性があるようだ。26日、英紙『デイリーレコード』が伝えている。

 同選手は昨年7月にヴィッセル神戸からセルティックへ完全移籍すると、すぐに前線の主力に定着。今季ここまで公式戦26試合の出場で16ゴールをマークしていたが、昨年末に行われたスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第20節・セント・ジョンストン戦でハムストリングを負傷。しばらく戦列を離れていたが、今月中旬になって「レノックスタウン(セルティックのトレーニング場がある場所)でランニングやスプリントを繰り返している」という噂がSNSで流れていた。

 また英紙『デイリーレコード』は今月17日、セルティック所属のクロアチア代表DFヨシプ・ユラノビッチ(26)のインスタグラム投稿にひとりでボールを使ったトレーニングをしている古橋亨梧の姿が映りこんでいたことを報じている。

 一方、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は18日の記者会見で古橋亨梧のコンディションを聞かれると「彼は怪我をしている。決して誘拐されたわけではないんだ! 毎日ここ(トレーニング場)に来ているし、復帰に向けて努力しているんだ」とコメント。これまでと同じく同選手の復帰時期について再び具体的な言及を避けていた。

 しかし、古橋亨梧本人は日本メディアの取材に応じた際、「昨年12月に負傷して以来、欠場していましたけど、今はとても良いコンディションですぐにでも復帰できそうな感じです。サポーターの皆さんからたくさんのメッセージをいただいてうれしいです。1日でも、1試合でも早くピッチに戻れたらと思いながら過ごしています」と復帰に近づいていることを認めている。

 その中、ポステコグルー監督は『デイリーレコード』の取材で古橋亨梧復帰の可能性を聞かれると「我々にとってキョウゴがフィットして準備万端であれば、選手層が厚くなって我々の助けになる。キョウゴとギオルゴス(・ギアクマキス)はタイプの違うストライカーだが、2人とも我々に必要な特性を持っている」

 「2人ともハードワーカーであり、ディフェンスもしっかりやるけど、ペナルティエリアでのフィニッシュもうまい。今シーズンは4つのコンペティションを戦っており、試合数は60近くに及んでいる。選手層が厚く、異なるタイプの選手が必要であることは分かっていた」とコメント。再び古橋亨梧の具体的な復帰時期の明言を避けたが、今季終盤での復帰を想定していることをほのめかした。

 この発言をうけてセルティックの専門サイト『Celts Are Here』は「キョウゴはダービーマッチに出場できるかもしれないが、ギオルゴスがフィットしない限りは先発することは考えづらい。アンジェは今後悩みを抱えることになる。好調なギオルゴスを犠牲にすることなく、2人をフィットさせる方法を考えなければならない」と主張。当面の間、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスが引き続きスタメン出場して、古橋亨梧がベンチスタートになるという見解を示した。

 なお、セルティックは来月4日にレンジャーズとのダービーマッチを控えているほか、来月17日にもスコティッシュカップ(スコットランドのカップ戦)準決勝で再びレンジャーズと対戦する。『Celts Are Here』は古橋亨梧が今月末にも全体トレーニングに合流する可能性があると報じているが、果たしてダービーマッチでベンチ入りすることはあるのだろうか。