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京都退団のヨルディ・バイス「オランダに戻りたい」母国メディアの取材で本音ポロリ

京都サンガのサポーター 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの京都サンガは2日、オランダ人DFヨルディ・バイス(32)が契約満了により今季限りで退団することを公式発表した。そんなバイスは母国でプレーすることを望んでいるようだ。

 バイスは2007年にエールディビジ(オランダ1部)の名門・フェイエノールトでトップチームに昇格。デ・フラーフスハップ、NACブレダやヘーレンフェーン、Aリーグ(オーストラリア1部)のシドニーFCなどをへて、2018年夏にV・ファーレン長崎へ加入。2019シーズンは徳島ヴォルティスに在籍すると、昨年に京都サンガへ完全移籍していた。

 そんなバイスは昨季、J2リーグで39試合に出場するなど守備陣の中心選手としてチームを支えると、曺貴裁新体制のもとで迎えた今季は開幕節から第40節・ファジアーノ岡山戦までの全試合でフル出場。クラブのJ1昇格に大きく貢献したが、契約満了により退団することが決まっている。

 バイスの退団発表には、京都サンガのサポーターから戸惑いの声が上がっているが、10月21日にオランダメディア『ELFVOETBAL』が掲載したインタビュー記事において「(将来について)オランダに戻りたいね、もちろんNACやデ・フラーフスハップに戻れたら嬉しいし、あの素晴らしいサポーターのもとでまたプレーしたいよ。ただ、(僕が)どのクラブを選ぶかは、クラブが必要としている物によると思う」

 「正直なところ、エールディビジでプレーしたいね。デ・フラーフスハップにいた時は1シーズンだけプレーしたけど、あまり良いチャレンジではなかった。僕には刺激が必要だし、エールディビジのビッグクラブと対戦する時は、もちろんエールステ・ディヴィジ(オランダ2部)の試合よりも刺激を受けるよ」と語っていた。

 なお、同選手は京都サンガ退団について「京都サンガF.C.で過ごしたこの2年間は、本当に素晴らしい冒険でした。京都サンガF.C.では80試合出場しましたが、その中で自分のスキルであったり、色々なものは十分に見せられたかなと思っています。この2年間、紫のユニフォームに袖を通せたこと、そして12年ぶりのJ1昇格に関われたこと、力になれたことも本当に自分の誇りです」

 「このクラブには感謝しかありませんし、これからの未来も追って応援していきたいと思っています。このクラブへの愛でいっぱいです。2年間、本当にありがとうございました」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

 母国でのプレーを夢見ているバイスだが、果たして意中のクラブからオファーが届くことはあるのだろうか。