Jリーグ アルビレックス新潟

「ミスを犯す権利がある」新潟監督のフォローにファン歓喜!小見洋太が磐田戦でプロ初先発

アルビレックス新潟のバックスタンド 写真提供: Gettyimages

 アルビレックス新潟を率いるアルベルト・プッチ・オルトネダ監督は、今月3日開催の明治安田生命J2リーグ第37節・ジュビロ磐田戦で初めて先発起用したFW小見洋太(19)に対して激励の言葉を送った。

 小見洋太は埼玉県内の強豪・昌平高校サッカー部で頭角を現すと、第99回全国高校サッカー選手権に出場。今季からアルビレックス新潟の一員となると、先月30日に行われた第36節・ファジアーノ岡山戦で後半キックオフからピッチに立ってプロデビュー。そして、ジュビロ磐田戦でプロ入り初先発を果たすと、後半24分までプレーしていた。

 そんな小見洋太はジュビロ磐田戦翌日の4日にSNSを更新。背番号「23」のユニフォームを身のまといドリブルを仕掛ける自身の後ろ姿をアップするとともに「J初スタメン。自分の一つのミスがチームの敗戦に繋がってしまい、同時にチームの昇格の可能性を消滅させてしまったことに対して責任を感じています。必ず取り返します。プロとは結果が出ないと篩い落とされていく世界です とにかく結果を求めて最後まで闘い抜きます。熱い応援ありがとうございました」とサポーターに対して感謝の気持ちを伝えている。

 すると、アルベルト監督が同選手の投稿を引用リツイート。そして「若者にはミスを犯す権利がある。若者が犯してはいけない唯一のミスは、勇気を持たないこと。勇敢に戦った結果のミスを気にする必要なんてない。コミ、引き続きプレーヤーとして、そして人として成長してくれることを期待してるぞ」と投稿。高卒1年目の有望株に対してメッセージを送った。

 これに対しては、小見洋太は「Muchas gracias(スペイン語で「どうもありがとうございます」)」と返事をしている。また、サポーターからは「理想の上司」、「理想の監督」などとアルベルト監督を称えるコメントが寄せられているほか、「来季も若手選手をお願いします!」、「ずっと新潟にいてほしい」と指揮官の来季続投を求める声も上がっている。

 J1リーグ昇格を目指す中で勝ち点を落とすことが許されない大一番で小見洋太をスタメンに抜てきしたアルベルト監督の采配が反響を呼ぶ中、若手選手に対する試合後のマネジメントについても今回の一件でさらに評価を高めているはずだ。