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長谷部誠の起用を独メディア緊急提言!ケルン戦のデータをもとに新監督を批判

長谷部誠 写真提供: Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(37)は、オリバー・グラスナー新監督のもとで出場機会を大幅に減らしている。チームが25日に行われたブンデスリーガ第6節・ケルン戦でもドローに終わり、開幕から未勝利という状況に陥る中、ドイツメディア『Sport1』は27日、長谷部誠の起用を緊急提言した。

 長谷部誠はここ数シーズンにわたり中盤センターやセンターバックの主力として活躍。昨季はアドルフ・ヒュッター前監督のもとブンデスリーガ26試合に先発出場して上位躍進に貢献していた。しかし、今季は開幕節のボルシア・ドルトムント戦で先発出場したものの、先月21日開催の第2節・アウクスブルク戦では試合終了間際の80分から出場。そして28日に行われた第3節・ビーレフェルト戦以降の公式戦では出番がなく、ケルン戦でも90分ベンチから戦況を見つめていた。

 また、同選手の出番が減っている理由として、ドイツメディアは直近数シーズンにわたり採用されてきた3バックシステムをグラスナー新監督が廃止し、4バックシステムのもとで試合に臨んでいることをあげている。同選手は中盤センターの他にリベロ(3バックの中央)を任せられることが多かったが、そのリベロのポジションが消滅した格好だ。

 中盤センターではスイス代表MFジブリル・ソウ(24)がレギュラーに定着。くわえて、今夏にクロアチア1部の強豪ディナモ・ザグレブからレンタルにより加入したクロアチア人MFクリスティヤン・ヤキチ(24)が頭角を現しているため、長谷部誠の序列低下がより顕著になっているという。

 しかし、『Sport1』は「ハセベなしではリーダーが不在だ」という見出しで指揮官の起用法を批判。ケルン戦でグラウンダー性のパス成功率が64%にとどまったことを問題点にあげるとともに、長谷部誠のゲームメイク能力、視野の広さが必要だと主張している。

 さらに、現在センターバックでレギュラーに定着しているオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガー(29)がトップコンディションのもとで試合に臨めていないと指摘。ソウについても成長が見られず中盤センターで求められる役割を果たしていないと評価している。

 開幕から公式戦未勝利によりグラスナー新監督に対する批判の声が高まる中、同時に長谷部誠の待望論も湧き上がっている。