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「互いに高め合うことで…」室屋成との競争を新戦力DF歓迎!序列に変化も

FC東京在籍時の室屋成 写真提供:Gettyimages

 2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のハノーファーに所属する日本代表DF室屋成(27)は、今季右サイドバックを主戦場としている。そんな室屋成は新戦力のDFヤニク・デーム(25)とポジション争いを演じているが、デームはこの競争を前向きに考えているようだ。16日、ドイツメディア『SPORT BUZZER』が伝えている。

 室屋成は昨夏に明治安田生命J1リーグのFC東京からハノーファーへ完全移籍により加入。移籍1年目の昨季はリーグ戦27試合で先発出場するなど、右サイドバックのレギュラーに定着。ただ、今夏にホルシュタイン・キールを契約満了により退団したデームの加入により、複数のドイツメディアは右サイドバックでポジション争いが起こる可能性を指摘していた。

 その中、室屋成は今季開幕から5試合つづけて右サイドバックで先発出場。しかし、先月28日に行われた2.ブンデスリーガ第5節・SVダルムシュタット戦で低調なパフォーマンスを露呈すると、チームも0-4と敗戦。すると、インターナショナルマッチウィーク明けの11日に開催された第6節・ザンクト・パウリ戦ではベンチから90分間戦況を見つめていた。また、この一戦では室屋成にかわりデームが右サイドバックでフル出場しており、チームも1-0と勝利している。

 デームはドイツ国内メディアの取材で室屋成との関係性について聞かれると「監督なら誰もがポジション争いの存在をつねに前向きなものとして捉えているし、大半の選手たちにとってもそうだね。競争があることによって自分自身が駆り立てられるわけだし、ベストパフォーマンスを発揮しようとする。休んだり、のんびりすることなんてできないよ。(室屋と)互いに高め合うことでチームを助けて成功に導くよ」とコメント。自分自身にとって刺激になっていることを明かした。

 なお、デームは今季ここまで左サイドバックでの出場が3試合あるほか、右サイドハーフのポジションで2試合出場している。ハノーファーは18日にホルシュタイン・キールとの一戦を控えているが、デームが古巣相手に右サイドバックで先発出場するかもしれない。