Jリーグ 浦和レッズ

「北欧の選手は…」浦和幹部がユンカー獲得の舞台裏激白!オランダ1部クラブの協力も

キャスパー・ユンカー 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの浦和レッズで新戦力獲得をはじめ編成面を手掛ける西野努TD(テクニカルディレクター)は、今季に入って元デンマークU21代表FWキャスパー・ユンカー(27)をはじめ北欧方面からの選手獲得が相次いでいる理由について明かした。16日、ポーランドメディア『AZJA GOLA』が伝えている。

 浦和レッズは今年3月にエリテセリエン(ノルウェー1部)のFKボデ/グリムトからユンカーを獲得しているほか、今夏の移籍ウィンドウでは、スーペルリーガ(デンマーク1部)のミッティランから元デンマーク代表CBアレクサンダー・ショルツ(28)を完全移籍により獲得している。

 さらに、リーグアン(フランス1部)のオリンピック・マルセイユからは日本代表DF酒井宏樹(31)を獲得すると、移籍ウィンドウ閉鎖直前の先月12日にはノルウェー1部のスターベクIFを退団していたFW木下康介(26)の獲得も発表している。

 その中、浦和レッズの西野努TDは、北欧クラブからの新戦力獲得が立て続けに実現している理由について「我々としては、(新戦力獲得にあたり)特定の国や地域にフォーカスしていませんでした。たまたまそのようなことが起こったのです」と意図的に北欧地域にターゲットを絞っていたことを否定。

 そして「ただ、北欧でプレーする選手はとても柔軟性に富んでおり、日本の生活やサッカーのスタイルに慣れやすいですね。ひとりのサッカー選手としてもそうですし、クラブとしても成功するために重要なことです」とユンカーやショルツをはじめ、北欧にルーツを持つ選手たちの特徴について語っている。

 また、ユンカーが浦和レッズ加入に至るまでの舞台裏について聞かれると「コロナ禍でしたので、移籍に必要なすべての手続きを完了させるのに、通常のケースよりも難しかったですね。選手はロッテルダムでメディカルチェックを受けました」と新型コロナウイルス感染拡大の影響があったことを明かしている。

 さらに海外からの選手獲得のプロセスについては「フェイエノールトのサポートもあり、我々は(獲得候補の)すべての状況を把握できています。彼らの協力もあり、選手が来日する前にすべてのメディカルチェックを完了させることが可能となっています」とコメント。2019年5月にエールディビジ(オランダ1部)のフェイエノールトと戦略的なパートナーシップ協定の覚書を締結したことが、欧州方面から選手を獲得する際に重要な役割を果たしていることを明かした。

 なお、フェイエノールトはオランダの主要都市ロッテルダムにホームを構える。ユンカーを獲得する際も、オランダ国内でメディカルチェックを済ませる際にフェイエノールトの協力があったことが予想される。