ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、複数クラブからのオファーを拒否した末に今夏残留に至っている。本人が公式戦出場の拒否をはじめ自身の振る舞いに関してベルント・ホラーバッハ監督に謝罪をしているが、チームメイトも同選手を受け入れる姿勢を見せているようだ。3日、ベルギー紙『HBVL』が伝えている。
鈴木優磨はプレシーズントレーニングには参加していたものの、移籍市場が開いている間、公式戦への出場を拒否。チーム内や周囲で同選手の行動を問題視する声が上がっていた。
しかし、同選手はSTVVへの残留が決まると、今月1日にクラブ施設でホラーバッハ監督と直接会って謝罪。また、自身のインスタグラムアカウントでは「自分自身の振る舞いは正しいやり方ではありませんでした」とコメントを残していた。
そして2日には、東京五輪のU24日本代表MF田中碧(22)を擁する2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のフォルトゥナ・デュッセルドルフとの練習試合で後半開始から途中出場を果たしていた。そんな鈴木優磨に対しては、チームメイトであるFWスティーブ・デ・リッダー(34)も試合後の取材で「このクラブにいる選手たちはスズキのことを許したよ」とチーム内で問題を抱えていないことを明かした。
なお、鈴木優磨がSTVV残留に至るまでの過程としては、今年5月にヘルタ・ベルリンからのオファーを拒否。その後、ベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェなど次々とセリエA以外のクラブから届いたオファーを却下。スペインやスコットランド方面からも打診を受けていたが、これらも断っていたことが明らかになっている。
また、本人がセリエAへの移籍を強く望む中、先月末にはカリアリがアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(26)の後釜候補として、鈴木優磨ら複数選手をリストアップしていると伝えられていたが、鈴木優磨とカリアリが合意に至ることはなかった。
さらに一部の欧州諸国をのぞいて移籍市場最終日である8月31日には、東京五輪の日本代表DF板倉滉(24)を擁する2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケへ移籍する可能性が噂されていたが、実現せず。そしてEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のノッティンガム・フォレストとSTVVが鈴木優磨の売却でクラブ間合意に達していたものの、選手サイドがこのオファーも拒否していた。
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