Jリーグ 川崎フロンターレ

移籍市場最終日、イタリアでは川崎フロンターレ特集が組まれる

川崎フロンターレFW小林悠 写真提供: Gettyimages

 例年、ヨーロッパの多くの国々で移籍市場最終日となる8月31日は、欧州各国のメディアがありとあらゆる移籍関連のニュースを報道する。中には「移籍市場最終日」に特化した生放送番組まである。特にスペインやイタリアのようなラテン系の国々では、普段から「○○が退団か?」「○○が移籍を希望している」などと、移籍市場が開いていない時期でも連日に渡って報じられるほど、サッカー界で移籍情報は文化になっている。

 そんな中、イタリアのWEBマガジン『ウルティモ・ウオモ』が8月31日、移籍市場最終日にもかかわらず、「川崎フロンターレの世界へようこそ」と題して日本の川崎を特集している。

 この記事では、クラブ史上初タイトル獲得に至るまでの苦悩、直近4シーズンつづけてタイトルを獲得した実績がピックアップ。さらに、2012年から5年間チームを率いた風間八宏監督(現セレッソ大阪スポーツクラブ技術委員長)が攻撃サッカーの土台を築いたこと、昨季までプレーしたレジェンド中村憲剛氏の功績、鬼木達監督がJリーグ最速で100勝を達成したことなどが、川崎の公式Youtubeチャンネルを用いながら紹介されている。

 『ウルティモ・ウオモ』は、テクニックや戦術だけでなく文化的な側面も織り交ぜた長文の考察記事に特徴があり、近年イタリア国内で最も高く評価されている。媒体名の『ウルティモ・ウオモ』とは、直訳すると「最後の1人」。サッカーの文脈で言うと「オフサイドラインの基準となるDF」と解釈できる。

 「フットボール」を「カルチョ」と呼ぶイタリア、「サッカー」と呼ぶ日本のそれぞれの独自性が融合した記事を是非ご覧になってもらいたい。