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ローマ、チェルシーFW獲得でクラブ間合意!インテル移籍濃厚ジェコの後釜確保へ前進

タミー・アブラハム 写真提供: Gettyimages

 インテルはベルギー代表FWロメル・ルカクのチェルシー移籍が決定的となる中、ローマに所属するボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコの獲得にむけてすでに個人合意を取り付けている。そして、ローマはジェコの後釜として、チェルシーからイングランド代表FWタミー・アブラハムを完全移籍により獲得することがクラブ間合意に達したようだ。9日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 現在35歳のジェコは、昨季途中までチームの中心選手として公式戦でゲームキャプテンを任されていた。しかし、今年1月中旬に行われたコッパ・イタリアのベスト16・スペツィア戦で不戦敗の責任をとる形でチームマネージャーが解任されたことを巡り、パウロ・フォンセカ前監督と衝突。先発メンバーから外れる時期があったものの、昨季は公式戦26試合に先発出場して13ゴール5アシストをあげている。

 また、同選手はローマとの契約を来年6月まで残しているが、すでにインテルと2年契約締結で合意に至っているほか、ローマとのクラブ間交渉では、移籍金180万ユーロ(約2億3000万円)で合意に達する可能性が伝えられている。

 一方、ローマはジェコの後釜として、移籍金3400万ポンド(約51億円)を支払うかわりに、アブラハムを獲得することでチェルシーと合意に至った模様。これにより、アブラハムの去就は選手サイドの意向に左右される形となっているとのことだ。

 なお、現在23歳のアブラハムはチェルシーの下部組織出身であり、スウォンジーやアストン・ビラにレンタル移籍していた。同選手は2019年夏にチェルシーに復帰すると、2019/20シーズンはプレミアリーグで25試合に先発出場して15ゴールをマーク。しかし2020/21シーズンはプレミアリーグで12試合、UEFAチャンピオンズリーグで3試合の先発出場にとどまっており、トーマス・トゥヘルへの監督交代以降は出場機会が減少。今季の構想から外れていると伝えられていた。