Jリーグ サガン鳥栖

「厳しいときに…」栃木移籍の豊田陽平が鳥栖の胸スポンサーへ粋な計らい

豊田陽平 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのサガン鳥栖で長らくプレーしていたFW豊田陽平は、今シーズン途中にJ2リーグの栃木SCへ移籍している。その中、同選手からサガン鳥栖のユニフォームスポンサーを務める『木村情報技術株式会社』にプレゼントが贈られたことが大きな話題を呼んでいる。

 豊田陽平は長年にわたりサガン鳥栖を支え続けてきたが、今季は金明輝監督が下部組織出身の若手選手を積極的に起用していることもあり、ここまで公式戦2試合での先発出場にとどまっていた。また、同選手は5月5日に行われたYBCルヴァンカップ・グループステージ第5節・北海道コンサドーレ札幌戦での途中出場を最後にピッチに立っていなかった。

 豊田陽平は栃木SCへの移籍を決断した理由として「皆様に支えてもらった日々のことを考えるとこれまでにないくらい苦渋の決断ではありましたが、皆様の思いを感謝に変えて、プロの世界の中で戦い続けていきたい、自分自身を表現し続けていきたいと思い移籍を決意いたしました」とサガン鳥栖の公式サイトを通じて説明している。また、12年にわたりサガン鳥栖を支えた同選手には、サガン鳥栖の運営会社である株式会社サガン・ドリームスの福岡淳二郎代表取締役社長も感謝のコメントを寄せていた。

 その中、昨年11月からサガン鳥栖の胸スポンサーを務める『木村情報技術株式会社』は公式SNSアカウントで「栃木SC所属、元サガン鳥栖 豊田陽平選手のユニフォームをいただきました。 豊田選手、栃木SC様、有難いメッセージまでいただき、本当にありがとうございます。 今後も皆さまと共にサガン鳥栖を支えていきます! 新天地でのご活躍を祈っております!」と投稿。豊田陽平から背番号「31」の栃木SCユニフォームを贈呈されたことを明かしている。また、同選手はユニフォーム内で「厳しいときにクラブを支えていただき本当にありがとうございました」とコメントを残している。

 豊田陽平のピッチ内外における貢献度に多くのサガン鳥栖サポーターや関係者が感謝するとともに、同選手の新天地を祈っているはずだ。