プレミアリーグ アーセナル

スーパーリーグ創設に元アーセナル指揮官ベンゲルも異論「このアイデアは成功しない」

アーセン・ベンゲル 写真提供:Getty Images

 かつてアーセナルを率いていたアーセン・ベンゲル氏は、レアル・マドリードをはじめ複数クラブによる欧州スーパーリーグ(SL)が創設されたことに異論を唱えた。19日、イギリスメディア『talkSPORT』が報じている。

 欧州スーパーリーグは現在欧州サッカー連盟(UEFA)主催のもとで行われているコンペティションに対抗するリーグ戦として、複数クラブのオーナーによりかねてから計画されていたものである。また、欧州の主要メディアは今回のSL創設ではレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が主導のもと行われたと報道しているほか、参加クラブはレアル・マドリードやアーセナルをはじめ12クラブに及ぶと伝えている。

 これに対しては、フットボールの歴史や文化をないがしろにして、ビジネス面がさらに強調されたものであるとしてかつてアーセナルに在籍していた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキやMFメスト・エジルら多くの選手から反発の声が上がっている。

 その中、ベンゲル氏はイギリスメディアのインタビューにおいて「悪いアイデアだと言えるね。フットボールは団結し続けなければならないし、団結こそが最も重要なことだ。それはスポーツの持つメリットに基づいたものであり、ヨーロッパのフットボールから築かれた歴史を尊重するためのものである。このアイデアは成功しないと個人的には考えている」と批判的なコメントを残した。

 ヨーロッパでSL創設の件が大きな波紋を呼んでいる中、今後もフットボールに関わる多くの人々がSL開催に反対の声を上げるとともに何らかの行動を起こすだろう。