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中国クラブ活動停止でブラジルへ。元イタリア代表FWエデル、サンパウロ加入が決定的に

エデル 写真提供: Gettyimages

 元イタリア代表FWエデルは今冬インテルやユベントスへ移籍する可能性がささやかれていたが、所属先の中国スーパーリーグの江蘇足球が運営停止となったことにより、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサンパウロへ加入することが決定的となったようだ。16日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。

 エデルは2016年1月にサンプドリアからインテルに買い取り義務付きのレンタルで加入した後、2018年7月にインテルと同じく中国の大手企業である蘇寧グループが運営する中国スーパーリーグの江蘇足球へ加わっていた。同選手は2020シーズンに江蘇足球の主力として中国スーパーリーグの優勝に貢献していたが、今年2月末に突如として活動停止となり、クラブ首脳陣に対して怒りのコメントを残していた。

 エデルは今年1月にインテルやユベントスの他にもベネベントやウディネーゼなど複数クラブが関心を寄せていたが、今週に入ってサンパウロへの加入で合意に達した模様。移籍金は発生せず、2年契約によりサインを交わすものとみられる。

 今年に入ってサラリーキャップ制度が導入されるなど、中国スーパーリーグの先行きが不安視する声が周囲から上がる中、江蘇足球の活動停止の件で今後ヨーロッパの一線級で活躍した選手は新天地に中国を選択肢に入れないかもしれない。