プレミアリーグ

賛否両論!世間からの評価が分かれるプレミアリーグ選手たち

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世間からの評価は高いほうが良いと誰だって思うことだが、そうした高い評価を得ることができるサッカー選手はほんの一握りだ。ただ一方で世間からの評価が二分する選手も存在している。

プレミアリーグの中から「後少し」で一気に高まる可能性を秘めている選手たちを紹介したい。


クリスチャン・プリシッチ 写真提供:Gettyimages

クリスチャン・プリシッチ(チェルシー)

2018/19シーズン冬にボルシア・ドルトムントからチェルシーへ新天地を求めたクリスチャン・プリシッチは、ブンデスリーガで活躍したままにプレミアリーグでも持ち味を発揮している。積極的なドリブル突破を武器に相手を脅かし、もちろんチーム内で1試合平均のドリブル成功数はトップだ。

しかし、彼には継続性が欠如していることは否めず、今シーズンですでに2回も負傷離脱していることからもコンスタントにチームに貢献することが出来ていない。またフランク・ランパードに代わり監督に就任したトーマス・トゥヘルもドリブルを多用した攻撃を好むようには思えないので、プリシッチの活躍できる機会が減少することを懸念している。今シーズンの豪華な補強でチェルシーに加入した、ハキム・ツィエクとカイ・ハフェルツ、さらに監督が変わっても輝きを放ち続けるメイソン・マウントなど魅力的な攻撃陣が揃う中で、プリシッチは存在を確立することができるだろうか。


ステーフェン・ベルフワイン 写真提供:Gettyimages

ステーフェン・ベルフワイン(トッテナム)

同じくロンドンから、ステーフェン・ベルフワインを取り上げたい。2019/20シーズンにPSVアイントホーフェンからトッテナム・ホットスパーに加入、シーズン途中で監督に就任したジョゼ・モウリーニョ政権下で獲得されたフォワードだ。新天地であるトッテナムでは特にオフ・ザ・ボールの動きが巧みで、ハリー・ケインやソン・フンミンがゴールを量産できているのは、ベルフワインの見えない動きが相手を揺さぶってきたことも起因している。

しかし、トッテナムでのベルフワインはまだ本調子とは言えない。PSVにいた頃のようにゴールやアシストを記録できていないからだ。今シーズンは未だにリーグ戦2アシストに留まり苦戦を強いられている。アンフィールドでのリバプール戦(12月17日)、ベルフワインはGKと1対1になったが無残にもシュートはポストに弾かれ、彼の今シーズンを象徴する場面となった。周りに対してどこか遠慮をしていて本来の力が発揮されないのではないかと考察するが、いずれにしても彼に求められるものは誰もが納得する「形になった実績」だけである。


ジョーダン・ピックフォード 写真提供:Gettyimages

ジョーダン・ピックフォード(エバートン)

エバートンひいてはイングランドの守護神として名高いジョーダン・ピックフォードも評価が分かれる選手の1人だろう。90分通した強い気迫はこれまでノーチャンスと思われるシュートでもありえないセーブを連発させチームを救ってきた。2年目となるカルロ・アンチェロッティ指揮官の下、エバートンが躍進を遂げリバプールよりも上の順位にいることができるのもGKピックフォードの貢献があるからと言える。

しかし、持ち前の強い気持ちが空回りするプレーが散見されるのも確かだ。大したことのないシュートをミスリードしてゴールに直結させることもあり、ゴールキーパーとして求められる要素である安定感に欠ける場面があるのは否めない。またプレーの判断にも疑問符が付き、今シーズン1度目のマージーサイドダービー(10月17日)では、フィルジル・ファン・ダイクに対し危険なタックルで大怪我を負わせ、ファン・ダイクは前十字靭帯損傷による長期離脱を余儀なくされた。あのプレー自体にPKと一発退場がなかったことも問題だが、正しい判断ができなかったピックフォードにも問題があると考える。彼には後少しの「冷静さ」が求められる。

名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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