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ナポリ幹部、EURO2020出場目指すミリクについて「放出する可能性はある」

アルカディウシュ・ミリク(写真左) 写真提供: Gettyimages

 ナポリのクリスティアーノ・ジュントリSD(スポーツ・ディレクター)はポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリクについて、適切なオファーが届けば放出に応じる構えを示しているようだ。20日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がこれを伝えている。

 同選手の去就を巡っては、今夏にローマへの移籍間近に迫ったが破談。またナポリが契約延長を打診したものの、選手サイドがこれを拒否したため、今季はすべての公式戦でベンチから外れている。

 また、先週にはミリクの代理人とクラブ首脳陣が会談を行った模様。ナポリは1500万ユーロ(約19億円)以上のオファーが届いた場合に限り今冬での移籍を容認する姿勢を崩さない一方、ミリクは来夏に控えるEURO2020に出場するためにも来年1月での退団を強く望んでおり、依然として両者の溝は埋まっていないものとみられる。

 その中で迎えたセリエA第13節・ラツィオ戦でジュントリSDは試合前のメディアインタビューにてミリクについて問われると「多くのクラブが獲得に興味を示すひとりのストライカーを我々は抱えている。オファーが届くのを待って、様子を見よう」

 「ミリクはEUROの舞台に立つためにも出場機会を求めている。今、我々の抱えているスカッドは完璧なものであり、(冬のマーケットで)誰ともサインを交わすことはないと私は考えている。(フェルナンド・)ジョレンテに関しても、放出する可能性はあるよ」とコメント。サンプドリアへのレンタル移籍が噂される元スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテとあわせて来年1月に所属クラブを変える可能性があることを明かした。

 なお、ミリクにはトッテナム・ホットスパー、アトレティコ・マドリード、ユベントスなど複数クラブが興味を示している。余剰戦力の整理に注力する構えを示したナポリ首脳陣だが、果たして今冬にミリクの放出に応じることはあるのだろうか。