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元熊本MF田島翔、サンマリノ初の日本人選手に!目標はCL出場

田島翔(左)アトムソリューションズ株式会社代表林裕一氏(右)写真提供:SSペンナロッサ

 世界各国でサッカーのキャリアを積み、日本ではロアッソ熊本にも所属していた経験を持つ田島翔が、この12月サンマリノ共和国の1部リーグに所属するSSペンナロッサに加入した。田島はサンマリノでプレーする初の日本人選手となる。

 国土の周囲が全てイタリアのサンマリノは、世界で5番目に小さな国家。同国サッカー1部リーグ(カンピオナート・サンマリネーゼ)の優勝クラブにはチャンピオンズリーグ(CL)予選ラウンドの出場権が与えられる。田島は昨シーズン4位のペンナロッサで欧州大会出場を目指す。

 同クラブ加入に際して田島は「(コロナ禍で)世界中が大変な中、サッカーができる事に感謝をしながら、CL出場という目標に向けて1日1日を大切にしていきたいと思います。街全体が世界遺産というサンマリノで、プレーはもちろん、普段の振る舞いから高い意識を持ち、日本人として歴史を刻めるように頑張ります」とコメント。

 また、ペンナロッサのユニフォームスポンサーとなったアトムソリューションズ株式会社代表取締役林裕一氏は「サッカーというハードなスポーツにおいて、その活躍を年齢や国境を超えて戦い続ける田島選手のガッツとバイタリティはペンナロッサにおいても必ずやチームに貢献できるものと確信しております。弊社はフィンテック企業でありますが、フィンテックという枠にとらわれず日本とサンマリノのスポーツや文化の橋渡しに微力ながら貢献できれば幸いです」とコメントを残した。

 田島にとってこれはヨーロッパ初挑戦ではない。かつてスペインのTSKロセス、クロアチアのNKヴァルテクスでのプレー経験がある。近年は韓国にて選手と兼任でコーチにも就任。後には地元函館でサッカースクールの運営などもしてきた。再びのヨーロッパ挑戦に際し、ペンナロッサでCL出場の夢を実現することはできるだろうか?


田島翔(1983年4月7日生まれ)経歴:函館工業高校 – クレメンティFC(シンガポール)- FC琉球 – NKバルテクス(クロアチア)- TSKロセス(スペイン)- ロアッソ熊本 – シュライカー大阪サテライト – オークランドシティFC(ニュージーランド)- マイアミユナイテッド(アメリカ)- ラスベガスシティFC(アメリカ)- ソウルユナイテッド(韓国)- FC函館ナチャーロ – SSペンナロッサ(サンマリノ)