プレミアリーグ アーセナル

アーセナルがブライトンを憎む理由。昨シーズンから続く因縁?

ニール・モペイ(左)マテオ・ゲンドゥージ(右)写真提供: Gettyimages

モペイのアーセナル批判

両者の因縁は前半のレノの1件だけでは終わらなかった。レノの離脱、痛恨の敗戦を前にアーセナルの怒りの矛先は、決勝ゴールと決めたモペイに案の定向けられた。試合終了のホイッスルが鳴り響いた直後、マテオ・ゲンドゥージはモペイの首を掴みかかり両者揉み合いになるなど非常に醜い結末を世界に発信させてしまった。

こうした後味の悪い試合を受けモペイは、試合後のインタビューでアーセナルの振る舞いを痛烈に批判した。レノに対しては故意に犯したことではなく謝罪の意を示したものの、「アーセナルは謙虚さを学ばなければならない」と的を得た意見を言い放ったのだ。守護神を負傷させ、決勝ゴールのネットを揺らし、挙句の果てには冷静に相手を非難するモペイは完全なヒール役を買って出た格好だ。


イヴ・ビスマ(左)写真提供: Gettyimages

悲しみを嘲笑した姿も

この試合とは関係ないが、昨シーズンにもひと悶着あったことにも触れたい。昨シーズン第37節、エミレーツ・スタジアムで行われた1戦は両クラブ合わせて7枚のイエローカードが出される激しい試合となったが、最終的には1-1のドローに終わった。当時チャンピオンズリーグ出場権内に手が届きそうな順位にいたアーセナルだったが、ホーム最終戦のドローという結果はチャンピオンズリーグ出場権を逃すことを意味した。試合終了後ピッチで意気消沈するアーセナルの面々にブライトンMFのイヴ・ビスマはとんでもない行動に出た。

なんと悲しみに包まれるアーセナルを見て大笑いするという愚行に出たのだった。カーディフとの残留争いを繰り広げていたブライトンにとってもこの試合で残留を確定させたこともありホッと一息つけたこともあっただろうが、公の場で嘲笑うビスマをアーセナルは決して忘れることはないだろう。

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名前:秕タクオ

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サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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