間違いなく、マリオ・マンジュキッチのユベントスでのストーリーは終わりに近づいている。マッシミリアーノ・アッレグリ監督の元でユーベを強くしたキープレイヤーが、今やお荷物になり寂しい日々を過ごしている。
試合に出場できないだけではない。マンジュキッチは控えメンバーにさえ選ばれず、練習まで一人でやらされている。1年前までユーベを引っ張り、ミラン、インテル、ローマ、ナポリ戦などの重要な試合でも勝利への鍵になった彼が、まるで存在していないかのようにクラブからも周りの選手からも無視されているのだ。
試合中に最後の一滴まで汗を流して、白と黒のユニフォームのチームのために頑張った選手が、なぜ現在こんなことになっているのか?
無理やりユーベに残った結果…
マンジュキッチのこの状況が始まったのは、2019/2020シーズンが始まる前の移籍期間中。新しく就任したマウリツィオ・サッリ監督のサッカーには必要ないと判断されて、ユーベは彼を移籍市場に出した。しかし、まだユーベの大事な存在であれると信じていたマンジュキッチは、パリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッド、そしてUAEからの巨大オファーまで断り、無理やりユーベに残った。
彼にはまだ高いレベルでプレーできる絶対的な自信もあったし、周りのクラブからも高く評価されていた。現在もそうです。マンジュキッチは試合に出場していなくても、ブンデスリーガやプレミアリーグのクラブなどから声をかけられている。そして、1月の移籍市場ではユーベを出ることになるだろう…。
夏にチームから離れなかったという選択は、とても孤独な状況につながった。マンジュキッチにとっては、クラブを再び支えられると思った上での選択だっただろう。しかし、ユーベは次のシーズンに向けての計画が邪魔されたとしか思わない。そして、今はその仕返しをしているかのように彼を苦しませている。
公式イベントも招待されず?
クラブに愛されていたあのマンジュキッチが、現在は全くチームの一員として扱われていない。チームの練習と全く違う時間にクラブハウスに行き、フィジカルコーチ一人と一緒に一人ぼっちで練習する日々を繰り返している。
きっとこのシチュエーションは、彼を精神的に追い込んでいる。練習が終わってから、誰とも顔を合わさずに、まっすぐ家に帰る。そして、トリノでよく通っていたお店やレストランなどにも顔を出していないと言われている。
最近は、クラブの公式イベントにも参加しなくなった。数日前に毎年行われているクリスマスパーティーが開かれた。トップチームだけではなく、元アビスパ福岡のファビオ・ペッキア監督が指揮するユーベU23、アカデミーの子供達、フロントスタッフなど、600人ほどが参加したパーティーに、マンジュキッチだけいなかった。
イングランドの『デイリー・メール』によると「行かなかった」のではなく、「招待されなかった」という…。
幸いなことに、クラブに苦しめられながらのマンジュキッチの孤独な日々は、終わりに近づいている。
マンジュキッチの行き先
現在マンジュキッチには様々なオプションがある。一番シンプルな選択は遠い中国かアメリカから来ているオファーに合意することだが、彼の性格を考えると夏の時のような展開になる可能性が高い。彼はまだ33歳でヨーロッパで活躍できる絶対的な自信を持っている。
それであれば一番考えられる行き先は、ユナイテッドかミランだと思われる。
ユナイテッドが彼に公式なオファーを出すとすれば、今の年俸の半分になると言われている。しかし、試合に出るチャンスがあるのなら、マンジュキッチに断る理由はないと思う。
ミランの場合は、ズラタン・イブラヒモビッチの判断次第となる。もしイブラがミランに復帰することを決めたら、マンジュキッチという選択肢はなくなる。しかし、ミランに戻ることを約束したにもかかわらず、時間を稼いでいるイブラ…。1月に入っても正式な返事がまだなければ、ミランは一気にマンジュキッチの方に切り替えるだろう。
何れにせよマンジュキッチはユーベを出るべきです!2015年からずっとクラブを支えていたにもかかわらず、こんな酷い扱い方はないだろう…。適当に戦っていた選手ならまだしも、マンジュキッチはユーベのためにずっと尽力し続けて、クラブのリーダーとなった。
こんな酷い扱われ方で、ビアンコネーリとお別れすることになるとは…。信じられない話です。
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