セリエA

イタリア紙「ブラックフライデー」で大炎上。人種差別を連想…

見出しに起用されたクリス・スモーリング 写真提供: Gettyimages

  イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が人種差別的な見出しを掲載したとして、非難の的となっている。

 問題となっているのは『コリエレ・デッロ・スポルト』が5日付けで発行した紙面の見出しだ。同紙は6日に行われるセリエA第15節、インテル対ローマのビッグマッチを特集。ベルギー代表FWロメル・ルカクと、イングランド代表DFクリス・スモーリングを起用した紙面の見出しに「ブラックフライデー」と記載し、非難を集めている。

『コリエレ・デッロ・スポルト』は今夏に加入し、素晴らしい活躍を見せているルカクとスモーリングの両選手と、大規模なセールイベントである「ブラックフライデー」を掛けたのだろう(両選手が移籍金、レンタル手数料以上の活躍を見せていることから)。しかし、両選手が有色人種であることから、現在人種差別に敏感になっているイタリア世論の反感を買ってしまった形だ。

 今回対象となったルカクやミランのコートジボワール代表MFフランク・ケシエ、ブレシアのイタリア代表FWマリオ・バロテッリなど、複数の黒人選手が人種差別の対象となり大きな問題となっているイタリア。人種差別の意図が無かったとしても、『コリエレ・デッロ・スポルト』はもう少し思慮深く見出しを打ち出すべきだっただろう。