日本のサッカーとの出会いは運命的なものだった。14年前、イタリアを離れた時に日本に行きたくて行きたくてしょうがなかったが、ミランの試合をスタジアムで見れなくなるだけは悲しかった。しかし、札幌に着いて驚いた。まさか私が選んだ街はロッソとネーロに染まっていた街だったとは…その時から北海道コンサドーレ札幌を始め、日本中にたくさんの試合を見てきた。
現在日本のサッカーのクオリティーがどんどん上がっている。しかし、日本に来たばかりの時はヨーロッパとのレベルの差がけっこう感じられていた。それでもスタジアムに行くのが好きだった。おそらく、その理由の一つは日本のスタジアムを囲んでいる楽しい雰囲気です。
特にヨーロッパに見たことない下記のものが興味深かった。
試合開始前のイベント
ラッシュに巻き込まれたくないなら、前もってスタジアムに行くしかない。ヨーロッパのように5万人のサポーターを超える試合に行くなら、なおさらだ。若い頃、地元のミランファンクラブのバスで試合に通っていた。スタジアムに着いていたのはいつも試合の3時間前。待つ時間が退屈で、することがなかった。しかし、日本はどんなに早くスタジアムに着いても、子供の試合、トーク、式などで、待ちながらでも楽しむことができる。
スタジアムグルメ
これはまた日本の面白い文化の一つです。もちろんヨーロッパのスタジアムの外にも屋台があって、食べることができる。しかし、日本とは感覚が違う。日本ではクラブと屋台が連携して、サポーターにサービスを提供しているイメージがある。そのおかげで、スタジアムグルメは一つの習慣になり、そのためだけにスタジアムに足を運ぶ人もいる。また、クラブとコラボレーションし、スタンプラリーやキャンペーンなども存在することも面白いと思った。ヨーロッパではクラブと屋台はなんの関係もない。連携があれば、サポーターに面白いサービス色々できそうです。
マスコットの存在
初めて日本で試合を見た時「ぬいぐるみが踊っている!!」と驚いて騒いだ。ヨーロッパのいくつかのクラブにもマスコットが存在している。しかし、日本人にとって、マスコットは一人の選手のような大事存在。子供にだけではなく、大人にも大人気です。Jリーグが毎年行なっている「マスコット総選挙」はヨロッパのリーグは思いつきもしない。マスコットはサポーターを楽しめたり、慰めたり、ボールを蹴ったりすることで、サポーターのピリピリした雰囲気を落ち着かせる力がある。
かっこいい選手の紹介映像
試合が始まる前に私の一番の楽しみは選手の紹介映像を見ることです。イタリアでは見たことがない。唯一スクリーンに映るのはスタメン発表の時の選手の顔写真と背番号です。選手の映像があると、ワクワク感が一気に上がり、「戦いが始まるんだな〜」という気持ちになる。ヨーロッパにも広まってほしい習慣です。
サッカーを心から楽しむサポーター
これは日本独特なもので、残念ながらヨーロッパがマネできるものではない。日本のサポータは情熱を持ちながらでも、周りの人をリスペクトし、誰よりもサッカーを愛している。チームが勝っている時も負けている時も試合中にはずっと応援し続けている。好きなチームが戦っている限り応援は一瞬も止まらない。そして、応援するチームが試合に負けても、よほどのことがなければブーイングはしない。むしろ、ライバル選手も含めて、ピッチで頑張った全ての選手に拍手し、褒めることが多い。
日本に来たばかりの時の出来事です。試合後、ライバル同士だったチームのサポーターが集まるイベントに誘われた。ヨーロッパから来た私にとってはとても変な感じがして、正直参加するのは怖かった。喧嘩になるんじゃないかと思って…しかし、お店に入った時に感動した。数時間前までにスタジアムでライバルだったサポーターたちが同じテーブルに座り、飲みながらサッカーという素晴らしいスポーツの話を楽しんでいた。日本のサポーターはJリーグの宝物です。
なぜ日本ではこんなに違う雰囲気があるだろう…日本に来てからずっと考えている。イタリアのサッカーを観戦すると戦争を見ているような感じがする。ライバルチームを精神的に弱くするために、サポーターはずっとブーイングをしている。
日本は明らか違う。熱狂的なサポーターは戦っている感じがすごくする。しかし、相手にプレッシャーを与えたり、相手を傷つけたりするより、自分たちのチームの応援だけに全てをかけて頑張っている。温かい気持ちです。ヨーロッパのサポーターは日本人のサポーターから見習うべきです。
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