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レアル・マドリードは今季無冠がほぼ確実に… CLベスト16の結果で行方が左右される指揮官は?

チャンピオンズリーグ(CL)ベスト16が行われ、すでに4クラブがベスト8進出を決めている。その一方でベスト16での敗退に伴い監督交代に踏み切る可能性の高い、(またはすでに解任を発表している)クラブも出てきている。そこで今回はCLベスト16の結果によって今後の行方が左右される指揮官を紹介する。


エウゼビオ・ディ・フランチェスコ

クラブ名:ローマ
CLベスト16・2ndレグでの成績:対ポルト戦 1-3●(2試合合計 3-4●)

2017年夏にローマ指揮官に就任したエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督は昨季、チャンピオンズリーグ(CL)でベスト4入りを果たすなど、就任1年目にして上々の成績を残していた。ところが今季はシーズン序盤で勝ち点を落とす試合が見られ、解任の可能性が再三にわたり取りざたされる。今年1月にはコッパ・イタリア準々決勝・フィオレンティーナ戦で1-7と惨敗を喫すると、先週末のセリエA第26節・ラツィオ戦でも3失点と完敗したことにより、同監督の今後はCLベスト16の2ndレグ・ポルト戦の結果次第となっていた。しかしそのポルト戦で延長の末に敗れると、試合後に出席が義務付けられている会見を行わず、翌日に解任されている。


サンティアゴ・ソラーリ

クラブ名:レアル・マドリード
CLベスト16・2ndレグでの成績:対アヤックス戦 1-4●(2試合合計 3-5●)

レアル・マドリードは昨季にチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を成し遂げたジネディーヌ・ジダンが電撃辞任すると、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがユベントスへ電撃移籍を果たしたこともあり、苦戦が予想されていた。すると今季から就任したフレン・ロペテギ監督が10月末に行われたクラシコでの大敗直後に解任となり、替わってサンティアゴ・ソラーリが指揮を執っていた。しかし2月末に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝2ndレグ・バルセロナ戦で0-3と敗れ、カップ戦タイトル獲得の道が断たれると、週末のラ・リーガ第26節・バルセロナ戦でも0-1と敗れ、リーグタイトル獲得も絶望的に。そして迎えたCLベスト16のアヤックス戦ではスペイン代表DFセルヒオ・ラモスを出場停止で欠いたこともあり、4失点を喫し敗退が決定。1週間で全てのタイトル獲得の可能性をほぼ失うこととなった。まおソラーリ監督は週末のバジャドリード戦で指揮を執るものの、その後はジョゼ・モウリーニョが暫定監督として就任するものとみられる。


マッシミリアーノ・アッレグリ

クラブ名:ユベントス
CLベスト16・2ndレグ:対アトレティコ・マドリード戦 現地時間12日開催(1stレグの結果 0-2●)

マッシミリアーノ・アッレグリ監督はアントニオ・コンテの後を引き継ぐと昨季まで4度のリーグ制覇とコッパ・イタリア優勝を成し遂げている。今季はレアル・マドリードからポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得し、チャンピオンズリーグ(CL)制覇を最大目標にしている。コッパ・イタリアではアタランタにまさかの敗戦を喫したもののリーグ戦はここまで無敗を維持しており首位を独走。ただCLでは1stレグでアトレティコ・マドリードの0-2と敗れており、ベスト8入りへ黄色信号が灯っている。その中、アッレグリ監督はかつてユベントスCEO(最高経営責任者)を務め、現在はインテルで同職を務めているジュゼッペ・マロッタ氏が今季中の招へいに向けて動いていると伝えられている。一部報道ではもしCLベスト16で敗退した場合には、ユベントスが監督交代を行う可能性も指摘されており、ここに来て去就が不透明な状況となっている。