ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘン

バイエルン2年目のハメス・ロドリゲスに依然としてレアル復帰の可能性が

 バイエルン・ミュンヘンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスには依然としてレアル・マドリード復帰の可能性が残っているようだ。現地時間16日、ドイツ紙『キッカー』がこれを伝えている。

 ハメス・ロドリゲスは昨夏にレアル・マドリードから移籍金1300万ユーロ(約17億円)の2年レンタルでバイエルンに加入すると、加入1年目は公式戦28試合に出場し5ゴール11アシストをあげている。またこの取引には4200万ユーロ(約55億円)の買い取りオプションが付帯されており、当初はワールドカップ・ロシア大会開幕前にバイエルンがこの買い取りオプションを前倒しで行使する可能性が伝えられていた。

 しかし5月末のジネディーヌ・ジダン監督の辞任やポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍などにより、同選手はマドリード復帰を望んでいると伝えられており、新たにマドリード指揮官に就任したフレン・ロペテギが復帰に向けて説得を行うなど、ハメス・ロドリゲスの周囲は徐々に騒がしくなりつつある状況にあった。

 ただバイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)が今夏のマドリード復帰を完全否定したことにより、一旦は落ち着きを見せているものと考えられていた。

 それでもドイツ紙『キッカー』はドイツ代表FWトーマス・ミュラーがニコ・コバチ監督のもとでは中盤で起用されるなど、依然として中盤でのポジション争いが熾烈(しれつ)であり、出場機会確保に不安を抱いている可能性を指摘。来夏のマドリード復帰の可能性は残されていると報じている。

 なおバイエルンはこの夏にユベントスへブラジル代表FWドウグラス・コスタ、そしてシャルケにはドイツ代表MFセバスティアン・ルディを売却していることもあり、ハメス・ロドリゲスの買い取りオプション行使に十分な資金を用意できるものとみられる。果たして同選手は来夏にどのような決断を下すのだろうか。