ワールドカップ 代表チーム

DR.TRIBE【試合診断書】ブラジル対ベルギー W杯決勝T準々決勝

大会:ロシアワールドカップ
カード:ブラジル対ベルギー
スコア:1-2
ブラジル担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS
ベルギー担当医:菊池大将(@yukkenokonoko
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審


ブラジルMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):マルセロ

攻撃面で左のハーフスペースに陣取り、良質なクロスボールを中央の選手に供給。守備面でも紙一重のところでパスをカットするなど奮闘した。しかしコンディションが今一つだったのか、身体の切れはイマイチだった。


ブラジルTHW(ザ・ハード・ワーカー):ミランダ

ルカクとの走り合いで負けるシーンが散見されたが、最後までついていくことで簡単にはプレーさせなかった。1対1でも抜群の対応を見せ、チームピンチを救った。


ブラジルMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):フェルナンジーニョ

ジェズスと被る形で先制点となるオウンゴールを記録。攻めてはデ・ブライネに自由を与えてもらえずに、ろくにプレーさせてもらえなかった。


ベルギーMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ティボー・クルトゥワ

機械のような正確なプレーで9セーブを記録。ブラジルの猛攻を跳ね返し続けた。ポジショニングはオートマチック感があり、ネイマールのシュートなどビッグセーブを連発。


ベルギーTHW(ザ・ハード・ワーカー):トーマス・ムニエ

ネイマール、コウチーニョ、マルセロといった曲者を相手に粘り強いディフェンスを見せた。マークを剥がしてしまう場面もあったが、あれだけの運動量を90分間続けた音は素晴らしい。


ベルギーMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし


ブラジル監督:アデノール・レオナルド・バッチ(チッチ)

ベルギーが今まで見せたことのない人の配置で、ブラジルのビルドアップを消してきたことに対応が遅れ、不運な形で先制点を許した。さらにカウンターから2失点目も許して前半はベルギーの思い通りに運ばれてしまった。キーポイントになったのが、計画的に中盤の3選手を消されたこと。後半はフィルミーノを投入して4-4-2にシフト。ネイマールを前に出してコウチーニョを左へ出したことにより、相手の中盤を押し込むことに成功。裏を使われることを覚悟でサイドバックを高い位置に押し出したことで、ベルギーの両サイドの選手を消耗させた。同点に追いつけるチャンスもあっただけに悔やまれる敗戦になった。


ベルギー監督:ロベルト・マルティネス

4-3-3の守備ブロックを敷き、前線中央にデ・ブライネを置くことでフェルナンジーニョを消した。右にはルカクを置いて、カウンター&マルセロとのミスマッチを生み出した。これにより、ミランダの紙一重のディフェンスで防がれはしたが、多くのカウンターを繰り出すことに成功している。。マンツーマンとゾーンを両立させ、選手のぽぞしょんを入れ替えながらもスペースは極力消し、前半はブラジルに付け入るスキを与えなかった。また、攻撃時はルカクを中央に戻すことでデ・ブライネにハーフスペースを使わせ、ミドルシュートで決勝点を奪うことに成功している。2点を奪ってからは低めのライン設定からのカウンターを軸に、フェルメーレン投入後は5バックにしてさらに守りを固めた。


主審:ミロラド・マジッチ

いくつかタッチライン際やゴールライン際でミスジャッジがあったものの、それ以外はVARを用いて正確にジャッジ。ネイマールにも騙されることはなかった。