ワールドカップ

スイスに暗雲。主力選手2人に2試合出場停止処分か

ジェルダン・シャチリ(右)とグラニト・ジャカ(左) 写真提供:Getty Images

 決勝トーナメント進出を狙うスイス代表にショッキングなニュースが舞い込んできた。

 イギリス「スカイ・スポーツ」など複数メディアによると、FIFAがスイスのグラニト・ジャカとジェルダン・シャチリに2試合の出場停止処分を科す可能性があるようだ。

 2選手への処分が検討されている原因は、セルビア代表とのワールドカップロシア大会グループステージの第2戦で彼らが行ったゴールセレブレーションにある。

 彼らは、蝶を形作るように手を重ね合わせたしぐさをし、アルバニアとコソボの出身である彼らの国旗のシンボル、二頭の鷲を表すジェスチャーを見せた。対戦相手であるセルビアはコソボの独立を認めていない国だ。

 シャチリはコソボ出身であり、ジャカはセルビア人の両親の下でアルバニアで生まれた。ジャカの父親は1968年に当時のユーゴスラビアの都市であるベオグラードで、社会主義政権に対して学生運動を行った罪で政治犯として収監されていた経験がある。また、彼の兄であるタウラント・ジャカはアルバニア代表を選択している。

「FIFA規律委員会はスイス代表のグラニト・ジャカとジェルダン・シャチリが、セルビア代表との試合で行ったゴールセレブレーションに対する、懲戒手続きを行っています」とFIFAは公式声明を出している。

 複雑な民族対立の歴史を持つバルカン半島に、再び火種を作りかねない両者の行動によって、スイス代表の今後の戦いにも暗雲が立ち込めている。