代表チーム ナイジェリア代表

英大手スポーツ局、ナイジェリア選手に対する解説者の差別発言で謝罪

 イギリスの大手スポーツ局『BeIN Sport』でアイスランド対ナイジェリアの試合中継時に解説者が“物議を醸す”発言を行い、視聴者から同局に批判が殺到しているようだ。23日、イギリス紙『ミラー』がこれを伝えている。

 日本時間22日深夜に行われたアイスランド対ナイジェリアでは、CSKAモスクワのFWアーメド・ムサが2ゴールを挙げるなどの活躍もあり、ナイジェリアが2-0で勝利している。ただ、この試合の解説を務めていた元パリ・サンジェルマンのグレゴリー・ペイズリー氏がレスター・シティのMFウィルフレッド・ディディに関する話が行われた時に「バナナを手に取るべきだ」という人種差別ともとれる発言を行っていた模様。

 これに対して視聴者からはツイッターを中心に同氏を一斉に非難の声が上がり、この視聴者の反応を受けて『BeIN Sport』は「BeIN Sportはアイスランド対ナイジェリアの試合中に不適切な言動が見られたことについて、この言動で傷ついたり、被害を受けた皆さんに対して謝罪します」と公式の謝罪声明を発表するなど対応に終われたようだ。

 ロシアW杯では先日にもドイツ対メキシコの一戦でゴール裏のメキシコサポーターがドイツ代表のバイエルン・ミュンヘンGKマヌエル・ノイアーに対して同性愛者を差別する発言を行うなど、依然として差別行為が後を絶たない状況となっている。今回、試合中継における解説者からこのような言動が見られたことは現地でも驚きを持って伝えられていることだろう。