
「士気」を高めた西野ジャパン
この試合は、日本に“運”が傾いた試合でもあった。「ロス・カフェテロス」のエースであるハメス・ロドリゲスのコンディションが100%に戻らず、先発から外れた。さらに、誰も想像しなかったような、開始3分で相手が10人になりPKで先制する展開になった。それでも数的な不均等は試合にバランスをもたらした。大敗に終わりかねない試合は、展開の速い、見ごたえのあるものに変わったのだ。コロンビアは退場者が出たにもかかわらず、まるで11人でプレーしているかのように攻め続けた。違いは、コロンビアがカウンターに対して完全に無抵抗だったことだ。しかし日本はそのチャンスを利用することができなかった。そうしたチャンスもウィルマル・バリオスが投入され、フアン・キンテーロがカルロス・サンチェスの穴を埋める必要がなくなると減少した。そして川島永嗣が止めるべきだった、壁の下を通したフリーキックによる同点弾が生まれた。実際はファウルが与えられるべきではなかった。ファルカオ・ガルシアが長谷部を倒したのであり、その逆ではない。
もしも11人対10人で戦った前半に力の均衡があれば、コロンビアは後半ガス欠になり、日本が優位に試合を進めてボールをコントロールすることができただろう。堂々とした後半のパフォーマンスは歴史的な勝利に相応しく、それよりも重要なものであり、このチームに最も必要だった「士気」をもたらした。日本は世界中にサプライズを提供したのだ。次の2試合では、何が起こっても不思議ではない。
著者:チアゴ・ボンテンポ
1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『Globo Esporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。
Twitter: @GunnerTNB
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