ワールドカップ

史上初のW杯3カ国共催決定!歴史を動かす大改革とは?

ロシアワールドカップ開催直前の13日、2026年に行われるワールドカップ(W杯)の開催地が北中米3カ国共催に決定。国際サッカー連盟(FIFA)による大規模な改革が行われる見込みとなっているため、ご紹介したい。


 

ホスト3カ国の開催都市は?

現在開催候補地となっているアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国23都市から、最終的に16の都市が選ばれる予定だ。メキシコとカナダは3つのスタジアムを使用してそれぞれ10試合を予定しており、アメリカは残りの60試合を10つのスタジアムで開催する見込みとなっている。

決勝トーナメントでは、メキシコとカナダで1回戦(ラウンド32)を2試合ずつ、ラウンド16を1試合ずつ開催。準々決勝以降の全ての試合はアメリカで行われる。決勝の舞台はニュージャージー州にあるメットライフ・スタジアムが開催予定地となっている。

参加を希望している全都市で既に建設され稼働している平均収容68000人以上の大型スタジアムが存在する。これに対し、開催権を争ったモロッコの提案には9つの新しいスタジアムを建設するという危険な要素を含んでいた。トーナメント後の継続的な使用が保証されているスタジアムを保有していることは、開催権獲得に向けて大きなアドバンテージとなった。


 

参加国数が32カ国から48カ国へ

グループリーグは3チーム16グループに分かれる。各グループの上位2チームは、決勝トーナメント・ラウンド32に進出。それは、わずか2試合で16チームが母国へ戻ることを意味し、非常にアンバランスなシステムと言えるだろう。

また3チームの総当たりのため、第1戦に登場しないチームが存在することになる。第1戦で勝利したチームは勝ち点3を必要としない戦い方を選択し、敗北を喫したチームは勝ち点3を獲得しに行く戦い方を選択するだろう。第1戦の結果次第でグループリーグの様相は大きく決してしまう可能性が高いと言える。

チーム数拡大案の支持者は、現行の32チームと同じ開催期間でスケジュールを組める点や、48チームのうち32チームは現行と同じ3試合行える点を強調している。


 

出場権の割り振り

AFC(アジア):8カ国(現在4.5カ国)
Caf(アフリカ):9カ国(現在5カ国)
Concacaf(北中米カリブ海):3カ国+ホスト3カ国(現在3.5カ国)
Conmebol(南米):6カ国(現在4.5カ国)
OFC(オセアニア):1カ国(現在0.5カ国)
UEFA(欧州):16カ国(現在13カ国)

出場枠が最も増えたのはアフリカの4カ国。次いでアジアと北中米カリブ海の3.5カ国となっている。サッカーの発展途上国に対して手厚くサポートしていくというFIFAの方針が数字になって現れた形だろう。ワールドカップ前年に開催されるコンフェデレーションズカップの出場権配分に関しては未だ未定となっている。