代表チーム スペイン代表

イニエスタは今も世界最高レベル。英紙「欧州を離れるには早すぎる」

 英紙『デイリーメール』が、3-3の引き分けに終わった15日のポルトガル代表戦でのスペイン代表MFアンドレス・イニエスタのパフォーマンスを称賛した。

 W杯後にバルセロナからヴィッセル神戸への移籍が決定しているイニエスタは、先月34歳の誕生日を迎えた。短く刈り込まれた頭髪には白髪も目立つが、ロシアW杯初戦でのプレーは全く衰えを感じさせないものだった。

 強い圧力で試合に入り先制点を奪ったポルトガルに対し、イニエスタは他の中盤の選手とともに試合を落ち着かせ、シンプルかつ正確なパスの数々で流れを引き寄せた。

 さらに効果的なスペース作りにボール回収と、70分に途中交代するまでのパフォーマンスは現在もスペイン代表の6番が世界のトップクラスに君臨していることを示してしている。

 この活躍に『デイリーメール』は「間違いなく、イニエスタのような偉大な選手にとってヨーロッパを去るには早すぎる」と、Jリーグが元同僚シャビの移籍したカタールリーグよりはレベルが高いことを指摘しながらも日本行きを惜しんでいる。

 また英『BBC』のコメンテーターを務めるダニー・マーフィー氏も「前半のパフォーマンスを見る限り、なぜアンドレス・イニエスタがバルセロナを離れるのか分からない」とその衰えの見られない活躍を称えている。

「彼は今も以前と同じレベルに見える。ボール扱いはシルクのように滑らかで、クリエイティブで、落ち着きがあり、ピッチを自由自在に動き回っている」

 2度目の世界制覇を目指すスペイン代表の心臓は、全盛期の輝きをそのままに日本へとやって来る。