リーグ・アン パリ・サンジェルマン

ブッフォン、PSG移籍が破談に終わる可能性浮上もその背景とは…?

 今夏ユベントスを退団したGKジャンルイジ・ブッフォンだが、どうやらパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が暗礁に乗り上げているようだ。13日、フランス紙『レキップ』がこれを伝えている。

 ブッフォンは2001年にパルマからユベントスに加入すると、以降スクデットやコッパ・イタリア、さらにはイタリア代表をワールドカップ優勝に導くなどイタリアサッカー界に数多くの功績を残すとともに、最長連続無失点記録(974分)、最長クリーンシート連続達成試合数(10試合)、そして1シーズン最多となるクリーンシート達成試合数(21試合)とセリエAで数多くの記録を打ち立てるなど、多くのファンから多大なる称賛を受けている。

 今季で40歳となった同選手は現役引退の可能性が取り沙汰されるなど去就に注目が集まっていたが、セリエA最終節のエラス・ベローナ戦を控えた5月17日にアリアンツ・スタジアムで記者会見を行い、今季限りでユベントスのユニフォームを脱ぐことを公式発表。現役続行・引退については言及していなかった。

 そのブッフォンだが次なる行き先としてPSGを選択しており、クラブ幹部とも交渉を行っているものの、ここに来て破談に終わる可能性が浮上しているようだ。その背景としてPSGが昨夏にモナコからフランス代表FWキリアン・ムバッペを、そしてバルセロナからブラジル代表FWネイマールを巨額の移籍金で獲得したことにより、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に抵触する恐れがあることが挙げられている。

 もしFFPに抵触した場合には来季の欧州サッカー連盟の主催大会(UEFA)から締め出される可能性があり、チャンピオンズリーグ(CL)のタイトルに未練を残していると考えられるブッフォンにとってPSGへ加入するメリットが失われるという見方があるようだ。

 なおPSGに対するFFPの採決は今週中にも発表される見込みであり、この結果がブッフォンの去就に大きく影響を与えることになりそうだ。