代表チーム ワールドカップ

ブラジル代表指揮官チッチ、ジダン後任としてレアル監督就任を否定

 ブラジル代表率いるチッチ監督は、現在空席となっているレアル・マドリード指揮官への就任を完全否定しているようだ。9日、ブラジル紙『O Globo』がこれを伝えている。

 マドリードは先月31日に緊急記者会見を開き、前人未到のチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を成し遂げたジネディーヌ・ジダン監督の退任を発表し、数多くのフットボールファンに衝撃を与えている。そのジダン監督の後任候補にはトッテナム・ホットスパーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督やユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督、さらには今季のCLにおいてファイナリストとなったリバプールのユルゲン・クロップ監督などの名前が挙がっているものの、招聘(しょうへい)は難航しているものとみられる。

 その中、新たに候補として浮上してきたのがワールドカップ・ロシア大会での優勝候補と謳(うた)われているブラジル代表率いるチッチ監督だ。同監督は2016年6月にブラジル代表指揮官の座に着くと、ブラジルW杯以降低迷していたチームの立て直しに成功し、ロシアW杯本大会一番乗りを決めている。

 そのブラジルサッカー連盟(CBF)との契約がロシアW杯後に切れるチッチ監督はパリ・サンジェルマン所属のブラジル代表FWネイマールと良好な関係にあることからマドリード行きの可能性が取り沙汰されていたものの、指揮官はオーストリア戦前日記者会見の場において「私はどのクラブとも接触していない。代理人も同じく誰とも接触していない。ブラジル代表監督という仕事に対して多大なる敬意を抱いている。私は今の仕事における責任と目標を十分分かっている」と語っており、この噂を完全否定している。

 ロシアW杯開幕間近になっても混迷を極める監督人事問題を抱えるマドリード首脳陣は果たして誰をジダン後任として連れてくるのだろうか。