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ジダン後任問題に揺れるレアル、昨季ドイツ年間最優秀監督にオファーも

 ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督はレアル・マドリードからの指揮官就任打診を断ったようだ。4日、ドイツ紙『ビルト』がこれを伝えている。

 マドリードは日本時間31日晩より緊急記者会見を開き、前人未到のチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を成し遂げたジネディーヌ・ジダン監督の退任を発表し、数多くのフットボールファンに衝撃を与えている。また同監督の後任候補には、現在トッテナム・ホットスパーを率いているマウリシオ・ポチェッティーノ監督やユベントスでスクデット7連覇を達成しているマッシミリアーノ・アッレグリ監督、さらには今季のCLでファイナリストとなったリバプールのユルゲン・クロップ監督などの名前が紙面上を賑わせていた。

 その中、マドリード首脳陣はホッフェンハイムと2021年まで契約を残しているナーゲルスマンにオファーを提示した模様。これには先述した3人よりも低年俸での招聘(しょうへい)が可能であると考えたことが大きな背景であるという見方があるようだ。しかし同監督は現在の年俸とほぼ同額の年俸を提示されたことから、このオファーを一蹴したものとみられる。

 なおナーゲルスマンは2016年2月にホッフェンハイム指揮官に就任すると、最下位に沈んでいたチームの立て直しに成功する形でブンデスリーガ残留を決めると、翌2016/17シーズンには4位と大躍進を遂げ、CLプレーオフ出場権を獲得していた。さらに当シーズンにはドイツ紙『キッカー』による年間最優秀監督に選出されるなど、国内外で同監督の手腕は高く評価されている。

 突然のジダン監督退任により後任問題を抱えることとなったマドリードだが、CL3連覇を成し遂げた直後で想像を絶するほどの重圧を引き受ける指揮官は果たして誰になるのだろうか。