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メッシ、イスラエル戦を前にパレスチナサッカー協会から“横槍”が

 パレスチナサッカー協会(PFA)のジブリール・ラジューブ会長は長年に渡り政治面にて敵対関係にあるイスラエル代表のアルゼンチン代表との対戦を前に、バルセロナのFWリオネル・メッシの写真やユニフォームなどを燃やして処分するよう呼び掛けているようだ。4日、イギリスメディア『sportskeeda』が伝えている。

 日本時間5月30日に行われた親善試合でハイチ代表に4得点の快勝を収めたアルゼンチン代表は戦いの舞台を欧州へ移し、日本時間10日未明にエルサレムに位置するテディ・スタジアムでイスラエル代表と対戦する。ただワールドカップ・ロシア大会に向けた一戦を控える中、PFAからの思わぬ“横槍”に遭っている。

 PFAのラジューブ会長はイスラエルを非難すると同時にイスラエルの対戦相手であるアルゼンチン代表も批判。その上でメッシに対しては、「メッシは偉大なるシンボルであるので、我々は彼のみをターゲットにする。我々は彼の写真やユニフォームを燃やし、処分することを呼びかける。メッシが(エルサレムに)来ないことを願っている」と公式声明を発表。同選手に対する“ネガティブキャンペーン”展開を予告している。

 なお現在FIFAランキング98位であるパレスチナ代表は1998年に国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)に加盟して以降、アジアカップ予選やAFCチャレンジカップなどに出場している。100年以上に渡り国際問題として取り上げられているパレスチナとイスラエル間における対立関係について触れると、残念ながら政治問題をスポーツ界に持ち込むほど根深いものであると捉えざるを得ない状況であるようだ。