チャンピオンズリーグ

今季のCL決勝、試合から見えた5つのポイント

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が日本時間27日に行われ、レアル・マドリードがリバプールを3-1で下して3連覇を達成した。試合から見えた5つのポイントをご紹介したい。

1.史上初の怪我

セルヒオ・ラモスと接触した際に腕を巻き込まれ、モハメド・サラーが負傷。前半30分にアダム・ララーナとの交代を余儀なくされた。前半37分にはダニエル・カルバハルが筋肉系のトラブルでナチョと負傷交代。CL決勝の舞台で、前半のうちに両チームが選手交代したのは史上初となる出来事であった。

2.両チームの選手層

リバプールはDF、MFに怪我人が続出。サラー、マネ、フィルミーノはシーズンを通してフル稼働したが、攻撃にオプションを加えられるだけの選手層は持ち合わせていなかった。一方、マドリードはカルバハルに交代して出場したナチョが好パフォーマンスを披露。途中交代のベイルが試合を決めた。両チームの選手層が勝負を決めたポイントかもしれない。

3.カリウス

前半はビックセーブを連発しチームの危機を幾度となく救ったカリウス。しかし、後半50分に痛恨のスローイングミスで先制点を献上。後半82分にはガレス・ベイルのミドルシュートに対する処理を誤り決定的な3失点目を喫した。カリウスが勝負を大きく左右する存在となった。

4.両監督の過去

マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督は就任1年目から3連覇を達成。決勝で未だ無敗を誇っている。一方、リバプールのユルゲン・クロップ監督は主要タイトル7回の決勝進出でうち6回敗北を喫している。これまでの実績が反映された結果と言えるかもしれない。

5.W杯に向けて

今年のCL決勝にはブラジルが3名の選手を輩出。カゼミーロ、マルセロ、フィルミーノが両チームの中心としてプレーした。イングランド、スペインの両国を除けばこれは最多の人数となり、代表の強さが反映された結果と言えるかもしれない。