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ジェラード、CL決勝で2つのミスを犯したカリウスへ“賛辞”送る

 リバプールの“英雄”ことスティーブン・ジェラード氏は日本時間27日未明に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝後、イギリスのテレビ局『BT Sport』の番組内でこの大一番でミスを連発したGKロリス・カリウスへ称賛の言葉を寄せているようだ。27日、リバプールの地元紙『リバプールエコー』が伝えている。

 カリウスは後半開始早々の51分、味方にアンダートスをしようとした際に、目の前にいたマドリードのFWカリム・ベンゼマがとっさに出した左足に当たりそのままゴールに吸い込まれ先制点を献上すると、83分にはウェールズ代表FWガレス・ベイルのロングシュートが正面に来たものの、これをキャッチしきれずそのままゴールネットを揺らした。

 試合後には涙を流しながらキエフまで駆け付けた大勢のファンに謝罪の意を示したカリウスだが、ジェラード氏は「故意にミスをする選手なんて誰もいない。私はミスを認め、ファンに謝罪した彼の行動を称えたい。リバプールファンはまた厳しい時期になると彼を支えるだろう。そして世界の頂点に立った時も彼を称えるはずだ」と決勝戦のピッチに立ち続けた同選手を称賛している。

 一方で同氏はカリウスが犯した2つのミスについて「この出来事は一生残るものである。彼は今後数カ月間はタフな時期を過ごすこととなるだろう」とコメントを残し、同選手を激励している。

 また同じく番組に出演していた元チェルシーのフランク・ランパード氏は「この一戦でのミスは欧州トップレベルにはふさわしくないものだ。CL決勝で彼らは慌てるべきではない。私は自分が見た光景が信じられない」と厳しい指摘を行った一方で「我々は(カリウスにとって)恐ろしい瞬間であったと言わなければならない。彼には多大なサポートが必要だ」とも語っている。

 3失点のうち、2つは自らのミスが原因であると認めたカリウスには今後しばらくは厳しい時期が続くものの、この大一番での失敗を糧にして来季からもフットボールの世界におけるキャリアを歩んでほしいものだ。