リーグ・アン セリエA

剛腕ライオラ、ドンナルンマを53億円でリバプールに売り込みか

 ミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの代理人を務めるミノ・ライオラ氏はリバプールに同選手の売り込みを行っているようだ。26日、イタリア紙『トゥット・スポルト』がこれを伝えている。

 ドンナルンマの去就を巡っては、昨夏に同選手の代理人を務めるミノ・ライオラ氏とクラブ首脳陣が年俸をはじめとする契約内容を巡って衝突し一度は交渉が破談したものの、クラブ幹部が同選手の家族に説得を行ったこともあり、最終的には2021年まで契約延長で合意していた。

 ところがライオラ氏は契約延長後もライオラ氏は今後もドンナルンマがミランでプレーし続けることを保証しておらず、同選手の売り込みを狙いパリ・サンジェルマン(PSG)首脳陣に接触を行ったりするなど依然として去就は不透明であるものとみられる。またドンナルンマは5月上旬のコッパ・イタリア決勝、そしてセリエA第37節のアタランタ戦のパフォーマンスを受けサポーターからブーイングを受けるなど、度々サポーターの批判の的となっていた。

 その中、ライオラ氏は売り込み先をPSGからリバプールに変更した模様。ミランはドンナルンマ放出時に6000万ユーロ(約77億円)から7000万ユーロ(約89億円)を要求するものとみられるが、ライオラ氏はリバプールに対し4000万ユーロ(約53億円)でのオファー提示を打診しているようだ。ただ一方でリバプールは度々ミスを犯す同選手のパフォーマンスに納得していないとも伝えられている。

 なおミランは現在ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)抵触の可能性が非常に高まっており、抵触時の処分として罰金や一定期間の補強禁止処分、そして最悪の場合はUEFA主催の欧州カップ戦からの締め出しとなるという見方が広まっている。また同クラブはナポリから元スペイン代表GKホセ・マヌエル・レイナをフリーで獲得することがほぼ確実となっている。これらのクラブ事情より、もし実際に来季のヨーロッパリーグ(EL)不出場となった場合は資金捻出のためにドンナルンマの放出に動くだろう。