セリエA アタランタ

ミランSD、非難にあうドンナルンマを擁護も今夏放出に前向きな姿勢か

 ミランのマッシミリアーノ・ミラベッリSD(スポーツディレクター)はイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマを周囲の批判から守る姿勢を示す一方で今季終了後の放出の可能性に言及しているようだ。14日、イタリアメディア『メディアセット・プレミアム』がこれを伝えている。

 ドンナルンマは先週なかばに行われたコッパ・イタリア決勝・ユベントス戦で自らのミスによる2失点も含め、0-4という惨敗を喫したことに加え、日本時間13日深夜に行われたセリエA第37節・アタランタ戦でも1ゴールを献上したことからメディアやサポーターなど周囲からの批判にさらされている。

 また同選手を巡っては、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッドなど複数のメガクラブが動向を注視していると伝えられているほか、代理人を務めているミノ・ライオラ氏が水面下でPSGに交渉を売り込みを行っているとの噂が出回っており、今夏の去就が不透明となっている。

 同選手についてミラベッリSDはアタランタ戦後のインタビューにて「我々はドンナルンマを守らなければならないし、今季終了時まで守るだろう」と擁護する構えを見せている。ただ今夏のドンナルンマの去就に話題が移ると「今シーズンが終わると我々は他の選手と同様、彼の今後の行方を見守ることになるだろう。彼はミランの遺産の一部であり、簡単には放出しないだろう。ただもし我々の要求している金額に見合うオファーが届けば、(ドンナルンマに限らず)どの選手でも放出する可能性はある」と語っており、適切なオファーが届き次第、交渉のテーブルに着く考えを示しているようだ。

 ミランは敵地でアタランタと引き分けたことにより、勝ち点61の6位と来季ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内に位置している。またユベントスのコッパ・イタリア制覇により、来季は7位のクラブにELプレーオフからの参戦となるため、第37節終了時点で8位フィオレンティーナに4ポイント差をつけているミランは来季EL出場権をほぼ手中に収めたと言っていいかもしれない。