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奇跡のリーグ優勝を果たした“アンダードッグ”10クラブ

今シーズンも欧州主要リーグで優勝クラブが決定。いずれもそのリーグの“巨人”たちが栄光を手にした。しかしフットボールの歴史には“アンダードッグ”(優勝候補ではない中堅以下のクラブ)が大躍進してトロフィーを手にしたケースが存在する。今回はそんな例外的な10つのクラブを紹介。

ノッティンガム・フォレスト

国:イングランド
シーズン:1977/78

この時代のイングランドのリーグはリバプールとリーズ・ユナイテッド、ダービー・カウンティが席巻していた。フォレストはこれらの3クラブを倒してタイトルを獲得した。

パルマ

国:イタリア
シーズン:1992/93、94/95、98/99

セリエA全盛期を迎えていたこのころ、ジャンルイジ・ブッフォンやフアン・セバスティアン・ベロン、エルナン・クレスポらを有してUEFAカップで優勝2回(1992/93、98/99)、カップウィナーズ・カップで1992/93シーズンに優勝、1993/94シーズンに準優勝を達成した。

モンペリエ

国:フランス
シーズン:2011/12

リーグ・アン初優勝を飾ったこのシーズンのモンペリエは、少ない予算の中で下部組織出身のマプ・ヤンガ=ムビワ、ユネス・ベランダなどの若手を起用して躍進。PSGとの優勝争いに勝利した。このシーズンのリーグ得点王は、当時モンペリエのエースだったオリビエ・ジルー。

ブラックバーン・ローバーズ

国:イングランド
シーズン:1911/12、1913/14、1994/95

この3シーズンのうちで最も印象深いのが1994/95シーズンのプレミアリーグ制覇だ。リバプールのレジェンドであるケニー・ダルグリッシュが監督を務め、キャプテンのティム・シャーウッド、アラン・シアラーとクリス・サットンの強力2トップを有して優勝。

ボアビスタ

国:ポルトガル
シーズン:2000/01

55年続いた3強(ベンフィカ、ポルト、スポルティング・リスボン)の時代に終止符を打ったクラブ。並びのこの優勝が、クラブにとっても史上初のリーグ優勝だった。

サンプドリア

国:イタリア
シーズン:1990/91

インテルを抑えてリーグ優勝を達成したサンプドリア。ジャンルカ・パリューカ、ロベルト・マンチーニ、トニーニョ・セレーゾなどを有しその翌シーズンにはチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の決勝に進出。バルセロナに惜しくも敗れた。

ボルフスブルク

国:ドイツ
シーズン:2008/09

フェリクス・マガトが率いたチームはシーズン中盤まで9位にいながらも、そこから怒涛の快進撃を見せて逆転優勝。エースエディン・ジェコの活躍もあり、バイエルン・ミュンヘンに5-1で勝利している。長谷部誠もチームの一員だった。

オセール

国:フランス
シーズン:1995/96

ギー・ルー監督率いるチームはリーグ戦で10敗しながらも優勝。リーグ・アン優勝はチーム史上初のことだった。当時のチームにはローラン・ブランがいた。リリアン・ラスランドがチームのトップスコアラーとして12得点を記録した。

レスター・シティ

国:イングランド
シーズン:2015/16

2014/15シーズンで奇跡の残留を果たしたレスター・シティはその翌シーズンに誰も想像しなかった大躍進を見せる。クラウディオ・ラニエリ監督率いるチームは、ジェイミー・バーディーとリヤド・マフレズを中心とした鋭いカウンターで勝利を重ね、ついにはトロフィーまで勝ち取って見せた。岡崎慎司の活躍も忘れてはならない。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

国:スペイン
シーズン:1999/00

「スーペル・デポル」と称されたデポルは、輝かしい2000年代前半を過ごす。ハビエル・イルレタ監督に率いられ、ロイ・マカーイなどのスター選手が活躍。このシーズンにバレンシアとバルセロナとのリーグ戦の優勝争いに競り勝ち、栄光を手にした。それ以降2000/01シーズンから5シーズン連続でCL出場を果たしている。