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マインツ武藤嘉紀、2得点に絡む活躍で1部残留前進に大きく貢献

 マインツの日本代表FW武藤嘉紀は日本時間日29日晩に行われたブンデスリーガ第32節・RBライプツィヒ戦で終了間際に1アシストを含め2得点に絡むパフォーマンスを披露し、1部残留を大きく手繰り寄せる勝利に大きく貢献した。

 勝ち点30の16位と自動降格圏手前に迫っていたマインツは今節、来季欧州カップ戦出場権争いを繰り広げているライプツィヒとの重要な一戦に臨み、武藤は7試合ぶりに先発メンバーに名を連ねる。1部残留へ向けて負けることが許されないマインツは序盤にカウンターから先制点を窺う一方、自陣でパスを奪われライプツィヒにショートカウンターを仕掛けられるシーンもあるなど不安定な試合運びが続く。

 しかし27分、ペナルティエリア内でパスを受けた武藤がライプツィヒ守備陣に倒されてPKを獲得すると、これをFWパブロ・デ・ブラシスが難なく決めてホームのマインツが先制に成功。マインツはこの1点のリードを守り後半へ折り返す。

 その後半もライプツィヒがポゼッションを図るのに対し、マインツはカウンターを仕掛け追加点を狙う姿勢を鮮明にする。ライプツィヒの猛攻に耐える時間帯が長く続いたマインツだったが85分、左サイドからのクロスにボックス内の武藤がヒールで後ろに流すと、これにMFアレクサンドル・マキシムが後方から走りこみダイレクトで放ったシュートがネットを揺らし、終盤に待望の追加点を奪う。また90分に3点目を奪ったマインツは最後までライプツィヒに得点を許さず、3-0で勝利を飾っている。

 なおマインツは今節終了時点で勝ち点を33に伸ばし、順位も14位に浮上。2部との入れ替え戦圏内の16位とは3ポイント差であり、まだ油断こそできないものの自力での1部残留へ大きく近付いている。