Jリーグ 清水エスパルス

前半圧倒の浦和、新体制リーグ3連勝も後半に課題残る

 15日に行われたJ1リーグ第8節、浦和レッズ対清水エスパルスの一戦は2-1で浦和が勝利を収めた。

 大槻新体制になってからリーグ戦2連勝の浦和。対する清水はリーグ戦でここ4試合勝ちがない。

 現在の調子がそのまま出た前半。システムの構造的な数的優位を活かして、浦和がしっかりとしたビルドアップからペースをつかむ。

 23分、左ハーフスペースでボールを受けた柏木陽介が左サイドの菊池大介にパス。それをワンタッチでクロスをあげ、中央でマークを外した興梠慎三が頭で合わせて、浦和が先制に成功する。

 さらにその6分後、今度は右サイドを突破した橋岡大樹からのクロスを、再び興梠がヘディングでゴールネットを揺らし一気に清水を突き放す。

 ほぼ完ぺきな内容で清水を完封した前半の浦和、しかし後半に入ると清水が息を吹き返す。

 54分にさっそく清水が得点。左からのクロスボールをファーでクリスランが折り返し、右に流れていた金子翔太が押し込んだ。

 1点を返した清水はさらに攻勢を強める。ミッチェル・デュークを投入し前線に高さをプラス。サイドからのクロスでゴールに迫る。対する浦和もアンドリュー・ナバウトを投入し守り切ることは考えない。

 ペースを完全につかんだ清水が82分には鄭大世を投入し、さらに攻撃の強度を強める。押し込まれる浦和は終盤に青木拓矢を投入し守備固めに入った。

 そして試合はこのまま終了。最後までゴールに迫ったもののもう一点とるには至らなかった清水は、リーグ戦5試合連続勝ち星なし。浦和は3連勝を飾った。