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選手に“報復キック”を見舞った審判の制裁内容が正式決定。少なくとも今季は活動停止に

 フランス・プロサッカーリーグ機構(LFP)は、選手を蹴ったとして問題になっていたトニー・シャプロン審判を6ヶ月の活動停止処分を下した。2日にフランス『レキップ』が伝えた。

 1月14日に行われたリーグ・アン第20節のナント対パリ・サンジェルマンの一戦で、試合終了間際に珍事が起こった。ナントのブラジル人DFディエゴ・カルロスが守備のため急いで自陣に戻っていた際、シャプロン主審と交錯し、同主審は地面に倒れこんだ。その直後、とっさにシャプロン主審はディエゴ・カルロスの右脚を「報復」という形で蹴ったのだった。それだけではなく、その後に同選手に対してイエローカードを提示、この試合2枚目となったディエゴ・カルロスは退場処分となってしまった。

 この前代未聞の事件は瞬く間に報道され、注目を浴びた。結局、ディエゴ・カルロスに提示された2枚目のイエローカードは取り消されたのだったが、焦点はシャプロン主審に対する制裁に向けられた。

 そして、ようやく正式な制裁内容が決定したようだ。LFPは同審判に対して3ヶ月の活動停止に加えて3ヶ月の執行猶予を科すことを発表した。この結果、シャプロン審判の復帰は早くても5月6日以降となったようで、今シーズンはもう試合を裁くことはできなくなってしまった。ただ、もしこの決定に意義がある場合は申し立てができるという。