ラ・リーガ レアル・マドリード

レアル、やや“古風”な新トレーニング法を導入。ピッチ上でプラスになるかは疑問も

 新しい年にむけて“厄”を落とすための滝行のようなものだったのかもしれない。レアル・マドリードのジダン監督がある“新”トレーニング法を大晦日に新しく導入していた。7日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 大晦日の日、ボールを使っての練習を終えたマドリードの選手たちにジダン監督はあるトレーニングを課した。それは彼らの本拠地スタジアムであるエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウの観客席の階段を下から上までの約40mを一段も抜かすことなく駆け上がりそして同じように戻る。これをくりかえすことであった。

 日本において体育会系部活動を経験したことがある人にとってはこのトレーニングはなじみぶかいものかもしれない。しかしこの方法はクラブ古参の選手たちにとってもまったく“新しい”ものでマドリードでは今まで行われたことがないものだ。

 このトレーニングは最終的に選手たちが疲れ果ててしまうまで続けられた。しかしその効果には疑問が残る。『マルカ』がコンタクトをとった専門家によるとこれはピッチ上での動きにあまり関連しておらず、そればかりか故障の原因になる可能性もあるという。

 報道によるとジダン監督はこのトレーニングを含み多数のトレーニングによってこの休みにある種のビルドアップを図ることだったという。この方法は昨季や他のシーズンでも導入されており、周知のとおり結果を残している。