
2月14日に開幕を迎えた2025明治安田J1リーグ。オープニングマッチでは早速大阪ダービーが行われ、セレッソ大阪が5-2でガンバ大阪を下し幸先の良いスタートを切った。続く15日、16日にも各地で開幕戦が行われJ1初挑戦のファジアーノ岡山や昨季2位のサンフレッチェ広島が白星発進に成功。一方で王者ヴィッセル神戸はこの冬積極的な補強を行った浦和レッズとスコアレスドローとなっている。
いよいよ始まった今季のJ1リーグ。開幕戦では、この冬新たにチームに加わった注目の新戦力が多数出場し活躍を見せた。勝利したチームではもちろん、残念ながら勝利を得られなかったチームであっても新加入選手の活躍は長いシーズンを戦う上で大きな希望となっていることだろう。ここでは、そんな開幕戦から新天地で活躍を見せた選手たちを5名紹介していく。

中島元彦(セレッソ大阪)
今季約3年ぶりにセレッソ大阪へ帰ってきたFW中島元彦。2022シーズンから昨季まで3シーズンにわたって期限付き移籍していたJ2のベガルタ仙台では常に主力として活躍していた。特に昨季は38試合すべてに出場し13ゴール5アシストと多くの得点に絡み、仙台のJ1昇格プレーオフ進出にも大きく貢献。去就が注目されるなかで今冬C大阪へ復帰を果たし開幕を迎えている。
開幕戦の大阪ダービーでは、先発出場こそ叶わなかったもののゲーム終盤に途中出場。すると後半アディショナルタイム、相手のミスからボールをエリア内まで運ぶと冷静にDFを剥がしてからのシュートでチームにとって5点目となるゴールをマークした。勝負強さ、冷静さ、決定力と武者修行の成果を大舞台でいきなり披露した中島。C大阪の攻撃陣では、この冬昨季のチームトップスコアラーであるFWレオ・セアラが移籍したものの、新しい外国籍選手にこの日2ゴールを挙げたFW北野颯太など中島にとってのライバルは多数だ。上々のスタートを切ったが、スタメンを奪いさらなる進化を見せられるか注目だ。

マテウス・サヴィオ(浦和レッズ)
今冬、特に中盤に複数の即戦力を加え開幕を迎えた浦和レッズ。なかでも補強の目玉となったのが、昨季まで柏レイソルで絶対的チームの要であったMFマテウス・サヴィオだ。2019シーズンの柏加入から、チームにとって欠かせない選手として存在感を発揮し昨季は38試合すべてに出場して9ゴール7アシストをマーク。一歩間違えればJ2降格もあり得たチームで別格の活躍を披露していた。
そして今季、柏を離れ浦和で迎えた開幕戦では早速スタメンとしてピッチに登場。昨季の王者ヴィッセル神戸を相手に新天地でのプレーが注目されるなか、期待通りの活躍を見せていた。圧巻の推進力を披露したかと思えば、アウトサイドのパスでチャンスメイク。フリーキックの場面ではキックの質の高さも見せるなど随所で卓越した技術を見せつけた。残念ながら勝利こそ得られなかったが、早くも調子の良さが窺えるプレーでますます期待を高めたファンやサポーターも多くいることだろう。次節はチームに今季初の勝利をもたらすことができるか注目だ。
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